自主レーベルはじめLeaving RecordsまたMelting Botからリリースしてきたぶっ飛びの錯乱エレクトロニック粒の数々からはや1年、グリッチもIDMも肌で感じて『リズム』を追求するLAの新世代、D/P/Iが待ってましたの新作です!
簡単にノれないささくれリズム、しかし電子音からは爽快な汗がながれるというD/P/Iの世界観はそのまま、今作は手打ちでつくる乱打リズムと、線が歪められ元の存在が薄れていくさまがすさまじい。エクスペリメンタルやテクノのあらゆる音楽ではなく、その間にすっぽりと空いた分類できない場所にいます。また頭の中で広がる鳴りは、SchaefferやDockstaderら電子音楽史の巨匠たちから、ArcaやHolly Herndonらいまの最前線に通じつつ、この人はストリートにこそある奔放っぷりと、陽気な人柄が音にでるから面白い。聴きましょう。
発売・販売元 提供資料(2016/09/02)
LAのプロデューサーAlex Grayの別名義D/P/I(DJ PURPLE IMAGE)これまでNot Not FunやMatthew David主宰Leaving等、名だたる名レーベルよりリリースして来た異才の新作。あらゆるビートを俯瞰した上で、ドローン~ジューク~ヒップホップ等をどろどろに溶かし、同列にコラージュして行く様な感性は本作でより磨きがかかっている。全くもって予測不可能な音像が次々と矢継ぎ早に繰り出され、初めてこの作品に触れた者は例外無く狼狽えてしまうだろう。そのアートワークにも見られる匿名性や、Composerというタイトルの示唆するものとの乖離等含め、ポスト・インターネット時代の1つのメルクマールたる作品だ。
intoxicate (C)池田敏弘
タワーレコード(vol.124(2016年10月10日発行号)掲載)