バリー・ハリス、アラン・ジャン・マリーに師事したフランス人ピアニストによる新作。
パリにある名クラブ、サンセット- サンサイドのハウス・ピアニストもつとめたLaurentは、これまで、NocturneやJazz Villageで作品をリリースし、前作はニカ夫人へのトリビュート作。ブルース感覚が息づく直球的な演奏が日本でも人気を博しましたが、今回はウディ・アレンへのトリビュート作になりました。ウディ・アレンと言えば、映画監督/俳優であるのはもちろん、ジャズを愛し、自らもクラリネットを演奏。数々の映画でジャズを巧みにとりいれ、美しいシーンを描きだしていますが、本作は、数々の映画の中から特にジャズとのつながり深い2作品『マンハッタン』『世界中がアイ・ラヴ・ユー』からインスピレーションを受けたLaurentが、それらの楽曲をアレンジして作品化しました。ガーシュインを始め、アメリカのロマンが音楽に滲み、響き合う演奏の数々。スウィンギーなリズムと洒落たオーケストレーションには古き良きアメリカへの憧れと浪漫が満載。また可憐さと優雅さが漂うソロ・ピアノによるM5や、トリオ演奏によるM7なども聴きもの。ヨーロッパに生まれ育った端正な佇まいをもちつつ、ブルース/ビバップといったジャズの伝統を深く愛するアーティストの演奏にはアメリカ文化への深いリスペクトも感じられます。
発売・販売元 提供資料(2016/08/15)