〈Ninja Tune〉の絶大な後押しで2013年1年間のほどんとをコラボレーションとスタジオ・レコーディングに費やしたMrスクラフ、ここに満を持して6年振りのアルバムが完成した!アンプ・フィドラーとのセッションで出会ったデニス・ジョーンズは今作で4曲(M-1,M-2,M-4,M-11)に参加しており、アルバムの冒頭の「Stereo Breath」(M-1)から、完璧に調和されたソウルフルなボーカルとスクラフとの相性が抜群である事を証明する。ヴェネッサ・フリーマンの心地いい歌声が2ステップ・シャッフルに乗っかる「Come Find Me」(M-6)、テクノ、エレクトロニックとアシッドが交錯する「We Are Coming」(M-10)では美しい日の出をも感じさせ、「Feel Free」(M-12)ではザラ・マクファーレンの作品でも活躍したマシュー・ハルサールの心地良いトランペットと、サラ・ダウリングのチェロ、シネマティック・オーケストラで世界を虜にするフィル・フランスのダブル・ベースも加わり、スクラフ史上最も荘厳な楽曲に仕上がった。 その他の参加アーティストも豪華で、盟友アンディー・キングスロー、(Bugz in the Attic/Neon Phusion/Heabalizer Band)でも活躍し、4heroのディーゴも惚れ込む名キーボーディスト、カイディ・テイサン、そしてなんと言っても(Fingers Inc.)での活躍でも知られ、1980年代からハウス・ミュージックに魂を吹き込んできたレジェンド、ロバート・オーウェンズ参加の「He Don't」(M-8)は2014年を代表する1曲になるだろう!
発売・販売元 提供資料(2016/08/04)
その豊富な音楽的引き出しからファニーでポップな断片を次々に繰り出してくる奇才スクラフ。6年ぶりとなるオリジナル作は、ヴォーカリストをフィーチャーした曲が半分を占め、全体的に穏やかなソウルを感じさせる内容に。特にハウス・レジェンドのロバート・オーウェンスを迎えた“He Don't”は、粘っこい声とカイディ・テイタムのキーボード・ワーク、ヴァイオリンの奏でるメロディーが絡み合った素晴らしい仕上がりだ。
bounce (C)池田謙司
タワーレコード(vol.367(2014年5月25日発行号)掲載)