ブリアル、ダークスター、リゼット、バンシー参加。名門〈4AD〉からリリースした前作から3年、最新UKストリート・サウンドに異次元の音響工作を施した、ネクスト・レヴェルの電子音楽が誕生。
前作『With Love』から3年、UKストリート・シーンの異端児、ゾンビーが待望の4作目のアルバム『Ultra』をリリース。〈4AD〉〈XL〉〈Werk Discs〉と名門から新進気鋭のレーベルまで様々なレーベルからリリースを重ねてきたゾンビーが新作のホームに選んだのは、UKベース・シーンの重鎮コード9率いる〈Hyperdub〉。
本作において、彼は自身のスタイルであるエスキー・グライムに〈Hyperdub〉流ダークネスを加えさらに研ぎ澄まされた最新のUKストリート・サウンドを披露。限定先行10インチでリリースされ即完売、ダブステップのパイオニアにして現在も圧倒的な影響力を誇る覆面アクト、ブリアルとコラボした中毒性の高い狂気のベース・トラック「Sweetz」(M-7)、ロンドン人気プロデューサー、バンシーを迎えた緊迫感溢れる実験的エスキー・ビート「Fly 2」(M-3)、名門〈Warp〉からのリリースでおなじみダークスターとの「Quandary」(M-9)は日本が世界に誇る大作アニメ「アキラ」のサウンドトラックと見間違うほどの退廃エキゾ電子ぶりをみせ、大人気レーベル〈The Trilogy Tapes〉から2014年の来日公演も大好評だったユニット、リゼットとの共作「S.D.Y.F.」(M-12)は表面の艶を削り落しつつもノスタルジアに包み込まれる新感覚ローファイ・ジャングルといった仕上がり。
他の追随を許さない唯一無二のUKストリート・サウンドのスタイルを確立したゾンビー。ジャンル、リスナーを問わない激必聴の一枚です。
発売・販売元 提供資料(2016/08/18)
Following a two-album stint with 4AD and some intermediate short-form releases, such as a pair of EPs for XL, Zomby returned to Hyperdub, the outlet for some of his earliest work. Ultra is cheekily front-loaded with a trio of weightless and skeletal tracks, though it does contain a few of the producer's most straightforward and substantive tracks. Loaded with rhythmic friction and alien melodies, the most memorable moments emulate and often synthesize Wiley-style grime, scuffed-up U.K. garage, and early-'90s IDM in craggy form. Among the highlights are the decayed "S.D.Y.F," a collaboration with Trilogy Tapes artist Rezzett, and the forlorn "Her," enhanced with a streaked, slightly dazed melody that recalls Madonna's "Live to Tell." ~ Andy Kellman|
Rovi
名門〈4AD〉や〈XL〉、〈Werk Discs〉などからリリースした事もあり、一気に知名度をあげた覆面プロデューサーことゾンビーが次のホームに選んだのは、本人たってのラブコールもあり、UKベースシーンの重鎮コード9率いる〈Hyperdub〉からのリリース! 同門となったブリアルやダークスター、リゼット、バンシーと客演の豪華さはもちろんのこと、レーベルマナーに従うかのように〈Hyperdub〉流のUKストリートサウンドを基盤にしつつも、近年のベース・ミュージックを叱咤するかのごときレイヴ~グライムも消化した狂気を纏ったサウンドは、言わずもがなベース・ミュージックの最新形と言えよう。
intoxicate (C)林慎也
タワーレコード(vol.124(2016年10月10日発行号)掲載)
ここ2作品が名門4ADからのリリースだったこともあり、世界的に認知を広げた覆面プロデューサーのゾンビー。これはコード9率いるハイパーダブに拠を移しての通算4作目で、本人たってのラヴコールが叶い、晴れて同門となったブリアルを召喚して狂気の宴を繰り広げた先行曲"Sweetz"もすでに話題となっている。同曲のスリルに満ちた展開が象徴するように、バンシーと共にキンキンに冷えたエスキ・ビートを乗りこなした"Fly 2"、はたまたダークスターとエキゾな音色を酌み交わす"Quandary"、ざらついたジャングル・ビートで大仰にノスタルジアを描く"S.D.Y.F."などなど、アルバム全編に漂うのは退廃的でありつつも静謐で研ぎ澄まされたムード。大作となった前作でアイデアを出し尽くし(?)、自身の進化の連続性をいったんリセットしたのか、レイヴもジャングルもグライムも通過し、近年のベース・ミュージックのヒストリーをイチから新たに解釈し直したかのようなサウンドは情報過多な時代にあって、やけに新鮮に響くのだ。
bounce (C)藤堂輝家
タワーレコード(vol.394(2016年8月25日発行号)掲載)