フォーマット |
CD |
---|---|
構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入盤:国内流通仕様 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2016年08月25日 |
---|---|
規格品番 |
KKJ-125 |
レーベル |
|
SKU |
4909346012097 |
タイトルは『El Viaje』というように、キーワードは"旅"。アロルド自身、ピアノを弾き始めた当初より、音楽を奏でることで想像の旅をするような感覚を大切にしたい、と思っていたと語っていますが、今回の作品には、訪ねた土地からインスパイアされた楽曲を演奏しています。そして、さらに大きな変化はセネガル出身のベーシスト、アリュンヌ・ワッドゥを迎えた点にあります。アリュンヌは、ザヴィヌル・シンジケートの一時代を支えたパコ・セリーのバンドでも活躍し、マーカス・ミラーの『アフロディジア』でもフィーチャーされたアーティスト。アロルドは2010年代の初頭に出会って以来意気投合し、2人の双頭リーダー作品を15年にリリースしていますが、本作はその発展形。自らのルーツであるキューバを核にしながら、アフリカン・ミュージックのエナジーをバンドに取り込むことへの強い興味を抱いたとのことですが、バンド(トリオ)は新しいサウンド、グルーヴ、ヴァイブレーションを生み出す展開に。その成果は、一聴(!?)瞭然、数々の曲から、あふれだします。アルバムの中心部をなす5曲目には、巨匠チューチョ・バルデスの曲をキッチリ据えつつ、作品の色彩は実にカラフル!エレベのグルーヴ感と天使のような優しいヴォイスを聴かせるアリュンヌは、あのリチャード・ボナを彷彿とさせますが、このバンドは、かつてジョー・ザヴィヌルがボナやセリーをメンバーに加え、世界の音を取り込んで自らの音に仕立てあげたザヴィヌル・シンジケートの世界を、トリオのフォーマットで表現していく相似形のバンドとも。エレガントなピアノ・ソロとヴォイスから一転、グルーヴ感あふれるリズムにシフトして祝祭的な盛り上がりを見せて行くオープニングを始め、M3は伝統的なキューバのリズムとアフリカのプリミティヴなサウンドが華麗に交錯し、なおかつジャズ・スタンダードのリフも織り交ぜてしまうというナンバー。かと思えば、メランコリックなムードで、パリの憂愁を描くM4のようなナンバーあり、旅の喜怒哀楽を描き出すような豊かな情感が織り交ざるタイトル・トラックあり、リスナーを様々な土地に誘います。世界を見渡せば、リチャード・ボナは、キューバ・サウンドとの融合を形にした"マンデカン・クバーノ"を結成。その視点で言えば、逆方向のベクトルで融合を目指すのがこのユニット。同キューバが生んだアルフレッド・ロドリゲスも世界各地のアーティストを迎えて音楽で対話する新作を発表しており、その動向は楽しみ。
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:54:28
-
最近、キューバ出身のピアニストたちが熱い。2016年にいずれもリリースされたアレクセイ・トスカ、アルフレッド・ロドリゲス、そしてセネガルのリチャード・ボナとして注目を集めるベーシスト、アリュンヌ・ワッドゥをあらたにメンバーに加えたこのアロルド・ロペス・ヌッサらのそれぞれの新譜の内容の濃さは特筆に値する。ここで紹介するアロルドはこの三人の中では特に作曲能力に秀で、今回ベーシスト、ワッドゥの甘い声を生かした耳触りの良い曲を揃えてきた。実弟のドラマーとのこのトリオは、アップテンポ、スロー、ルンバ、モザンビーケといった多様なリズムを甘く、グルーヴする。
intoxicate (C)高見一樹タワーレコード (vol.123(2016年8月10日発行号)掲載)
欲しい物リストに追加
コレクションに追加
サマリー/統計情報
お早めのご注文で発売日前日にお届けいたします
山口県・四国・九州・沖縄県
フラゲ注文受付期間は地域によって異なります。
お住まいの地域をご確認ください。
発売日前日
にお届けします発売日当日
にお届けしますフラゲ注文受付期間は地域によって異なります。
お住まいの地域をご確認ください。