Field Mouse は2010 年にヴォーカル/ギターのRachel Browne とプロデューサー/ギターのAndrew Futralの2人によって結成。2012 年にSMALL PLATES からリリースした「You Guys Are Gonna Wake Up My Mom」とLEFSE からリリースした「How Do You Know」の7 インチはいずれも即完売となるなど、インディ・リスナーから熱い支持を集めて来た。そして自主制作リリースしたものの廃盤となっていたアルバム『You Are Here』(2010 年作)が、最新音源を追加して日本のみでCD 化され好評を博す。
その後流動的なメンバー形態を経た後、Saysha Heinzman(bass)、Tim McCoy(drums)を加えた4 ピースとなり、2014 年に初のフル・アルバム『Hold Still Life』をリリース。これまでの7 インチでも見せてきたサウンドの延長線上であるが、さらなる進化を感じさせた。ドリーミーでリヴァービーなギターとシンセを基軸に、堅実且つダイナミックなリズム隊が絡み、心地よいメロディとヴォーカルが注がれ、そして随所ファズ・ギターのレイヤーを投下。ハード・エッジなインディ・ロックとアトモスフェリックなドリーム・ポップ~シューゲイザーが絶妙なバランスでブレンドされた浮遊感と疾走感が交錯するサウンドで評価を高めた。
そしてセカンド・アルバムとなる本作『Episodiac』はフィラデルフィアにてHop Along のJoe Reinhart と共に録音。Zoe Browne(synth/rhodes/vocals)を加えた5 人編成となり、サウンドの厚みはさらに増している。前作から顕著になって来た90's 的オルタナ感が色濃くなった印象で、冒頭からアップリフティングなリズムとノイジーで疾走感に満ちたギターが爽快に渦巻き、Rachael の透き通っていながら力強いヴォーカルが融合していく。もちろんエモーショナルなメロディやドリーミーなテイストも損なっておらず、多数のツアーを経てより骨太になったバンドの力量が如実に窺える力作!
Sadie Dupuis(Speedy Ortiz)、Allison Crutchfield(Swearin'/Waxahatchee)、Joseph D'Agostino(Cymbals Eat Guitars)等がゲスト参加!
発売・販売元 提供資料(2016/08/24)
ブルックリン発のドリーム・ポップ・ユニット、フィールド・マウスの新作がお目見えです!得意のエレクトロ・シューゲイザーを控えめにしたぶん、ドライヴ感が増してオルタナ・ロック系の曲も目立ってきた印象。それもそのはず、クレジットを見れば、昨今のグランジ回帰ブームを支えるワクサハッチーやスピーディ・オーティスのメンバーが参加しているじゃないですか!初期エモ/ポスト・ロック愛好家も聴き逃し厳禁!
bounce (C)越山遊歩
タワーレコード(vol.394(2016年8月25日発行号)掲載)