アメリカンフットボール等で活躍する、マイク・キンセラによるプロジェクト、オーウェンが9作目となるアルバム『ザ・キング・オブ・ホワイズ』をブロック・パーティー、ザ・クリブス等を輩出したインディー・レーベルWichitaよりリリース!近年ではTheir/They're/Thereの結成、キャップン・ジャズ、オウルズの再結成によりドラマーも務め。活動の幅を広げ再評価されている。14年にリリースした全曲カヴァー・アルバム『アザー・ピープルズ・ソングス』ではパンク・ロックバンド、オールやアゲインスト・ミー!の楽曲をカヴァーし、彼の音楽に対する造詣の深さがうかがえた。
続く本作は、ボン・イヴェールのメンバーであり、ソロとしても活動をするS・キャリーがプロデュースした作品。米オークレアのApril Base Studiosにて昨年の冬、18日程かけてレコーディングされた。アルバムには彼以外にもボン・イヴェールのマイケル・ノイス等が参加している。シンプルなギターのサウンドをメインに作られ、改めて彼の唄心、歌声に触れる作品となっている。
発売・販売元 提供資料(2016/06/17)
マイク・キンセラのソロ・ユニットによる新作は、〈エモのレジェンド〉という彼のイメージを変えることとなるだろう。エモ由来のスロウコア的な風合いは薄め。ここでは力強く肉体的なバンド・サウンドを採り入れ、持ち前の歌心をダイナミックかつストレートに表現している。ボン・イヴェールのバック・メンバーであるSキャリーらがバックアップ。そうした布陣からも新章の幕開けが感じられる。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.394(2016年8月25日発行号)掲載)