ベネズエラ、カラカス出身のピアニスト、シルヴァーノ・モナステリアスのSavantでの第2弾となる作品。1989年マイアミで開かれたジャズ・フェスで、ベスト・ソリスト賞を受賞したのをきっかけに米国に移住。ラリー・コリエル、デイヴ・ヴァレンティン、パキート・デリベラ、アルチューロ・サンドバルといったとジャズとラテン音楽を横断し、クロスオーバーな音楽フィールドで活躍する数々のアーティストとも共演歴もつんできました。同時に、日本では、マーク・イーガンとポール・ワーティコとのトリオでの作品が話題となり、知名度もアップしてきました。本作は、25年の間拠点としていたマイアミを離れ、NYに移住しての記念すべき一作。ベネズエラ人らしいリズム感のよさと、クロス・オーヴァーなフィールドで音楽を繰り広げてきたアーティストならではの美しいメロディ・センスが溶け込んだ曲の数々は、絶妙にキャッチー。スタンダード・ナンバーである5曲目を除き、全てオリジナルですが、カリブ海に面した街に生まれ、マイアミで活動してきたからでしょうか?音楽の世界には、明るい光と鮮やかな色彩が煌めきます。イエロージャケッツに代表されるウエストコーストのフュージョンにもつながるセンスは、やはり活動拠点の気候の影響も大きそうです。バンドのメンバーも長年共演してきたアーティストで、結束力も固いものがあります。今をときめく屈指のクラリネット奏者アナット・コーエンの参加にも注目の一作です。
発売・販売元 提供資料(2016/07/11)