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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2016年07月11日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | アルテスパブリッシング |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784865591453 |
| ページ数 | 288 |
| 判型 | 四六変 |
構成数 : 1枚
はじめに
1 下町に鳴り続ける不死のリズム──東京・錦糸町河内音頭大盆踊り(2010年8月26日)
2 クールな囃子に揺れる東北のゴースト・ダンス──秋田・西馬音内盆踊り(2012年8月17日)
3 死の記憶が刻み込まれた盆踊りのステップ──岐阜・郡上おどり&白鳥おどり(2013年8月15日)
4 リズムに熱狂する〈ねぶたの国〉の短い夏──青森・大川平の荒馬踊りと五所川原立佞武多(2013年8月7-8日)
5 霊山の麓を揺るがす屋台囃子のハートビート──埼玉・秩父夜祭(2012年12月6日)
6 神話的世界で繰り広げられる伊勢の田園エンタテインメント──三重・磯部の御神田(おみた)(2014年6月24日)
7 日本最強のダンス・ミュージックが生み出す祝祭空間──東京・高円寺阿波おどり(2010年8月29日)
8 海を渡った〈踊る阿呆〉のDNA──徳島阿波おどり~熊本・牛深ハイヤ節(前編)(2011年8月13日)
9 天草の〈風待ちの港〉で阿波おどりのルーツと出会う──徳島・阿波おどり~熊本・牛深ハイヤ節(後編)(2013年6月)
10 南西諸島とヤマトの交流が育んだルーツ・リズム──鹿児島・奄美大島のアラセツ行事と八月踊り(2014年9月2-3日)
11 沖縄の夏の風物詩に念仏踊りの影を見る──沖縄・本島と浜比嘉島のエイサー(2014年8月8-10日)
12 炭坑の町で盆踊りの原風景に触れる──福岡・香春町の盆踊り(2014年8月13日)
14 異人やケモノも登場する農村の一大スペクタクル──鹿児島・市来の七夕踊(2015年8月9日)
あとがき
[コラム]
・〈未来の音頭〉を夢見るイノヴェイターたち 河内音頭・歴史編
・目指すところは〈踊れる話芸〉 世界で唯一人のプロ河内音頭ギタリスト、石田雄一さんに聞く
・更新され続ける〈伝統〉 "東京音頭"以降の新作音頭が鳴り響く現代の盆踊り
・祭りの起源と目的 神事としての祭りにリズムを見出す
・阿波おどりは音楽以上の何か、太鼓は楽器以上の何か 東京天水連お囃子部長・上山孝司さんに聞く
・それでも祭りを続けるのか?現代の祭りを取り巻くさまざまな問題と課題
青森、秋田、東京から徳島、奄美、沖縄まで、祭りの中で見つけたもうひとつの日本!
「祭りと盆踊りと出会う旅とは、僕にとってはそれまでまったく知らなかった日本列島の姿を発見する旅でもあった~取材のたびに日本列島の新しい姿と出会い、驚かされてばかりいる」(あとがきより)
2010年の夏、「高円寺阿波おどり」と「錦糸町河内音頭大盆踊り」に衝撃を受けた著者は、以来南米のカーニバルやレイヴ・パーティーにも通じる祝祭感、高揚感のなかに、いまだ見知らぬ列島の姿を求めて、日本各地の祭りを追いかけている。本書にはそんな旅のなかから、北は青森、秋田、南は奄美、沖縄まで、全国13の盆踊り・祭り体験を収録!
【著者が訪ねた盆踊り・祭り】
大川平の荒馬踊り(青森県)
五所川原立佞武多(青森県)
西馬音内盆踊り(秋田県)
秩父夜祭(埼玉県)
錦糸町河内音頭大盆踊り(東京都)
高円寺阿波おどり(東京都)
郡上おどり&白鳥おどり(岐阜県)
磯部の御神田(三重県)
阿波おどり(徳島県)
香春町の盆踊り(福岡県)
牛深ハイヤ節(熊本県)
奄美大島のアラセツ行事と八月踊り(鹿児島県)
市来の七夕踊(鹿児島県)
本島と浜比嘉島のエイサー(沖縄県)などなど
──本文第10章より
……僕らもそのなかに入り、見よう見まねで踊りの輪についていった。あのときの感動は一体なんだったのだろう?一番触れたかった音楽の〈場〉にいる。いつか触れてみたかったリズムとメロディーの真っただ中にいる。集落の人々が長い時間をかけて作り上げてきたダンスフロアで踊っている。言葉にならない幸福感が身体いっぱいに広がり、僕はひたすら足と手を動かし続けていた。

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