シアトルのアーティスト、ウィル・トレドを中心とするバンド、カー・シート・ヘッドレスト。2010年、ウィルが17歳の時にバージニア州 リーズバーグで自分の家の車の中でレコーディングを始め、11枚ものアルバムを完成させBandcamp売り始めた。レコードレーベル、パブリッシャー、エージェント、マネージャーを一切なしにも関わらず25,000ダウンロードを記録。ライブではライナップが流動的であり、アルバムは彼のソロとして制作されていたが、2014年にシアトルへと移り住むと、そしてヨ・ラ・テンゴやペイヴメントを輩出した老舗レコード・レーベルMatadorと契約。そしてベースにEthan Ives、ドラムにAndrew Katzを迎え過去に制作した楽曲をバンドで録り直したアルバム『Teens of Style』を完成。バンドになったことにより、ソロよりも鮮やかでパワフル、ダイナミックなサウンドとなりPitchforkで8.1点を獲得するなど海外メディアで賞賛された。
ラップトップで一人で制作していた時からカー・シート・ヘッドレストの野心やソングライティングは際立っており、ウィルのヴィジョンのスケールは「ローファイ」のタームを遥かに凌いでいた。プロデューサーにニルヴァーナやサウンドガーデンなど伝説的なグランジバンドを手がけたスティーヴ・フィスクを迎え、彼のスタジオでレコーディング。さらに前作のレコーディングメンバーも参加し、バンドとしては初となるスタジオアルバム『ティーンズ・オブ・ディナイアル』を遂にリリース!フランク・シナトラの生涯、マッドメンに見られる米国の自己中心世代の登場、さらには東洋と西洋の神学に文化的な影響を受け困難な日々を送っていたウィル・トレドの過去が色濃く反映。また21世紀の音楽が失っていたコンセプチュアル、詩的、音楽的野心を持った作品が誕生した。
発売・販売元 提供資料(2016/06/17)
17歳の時に曲作りを始め、それがBandcampで驚異のダウンロード数を記録し、有力メディアを賑わすようになったUSインディーの新ヒーロー、ウィル・トレド。バンドとしては初となるこのアルバムでは、バタバタした演奏をフル活用しながら、ペイヴメントとガイデッド・バイ・ヴォイシズの間を行くようなローファイ・ガレージを展開している。単純なようで複雑な旋律を聴く限り、この青年はタダモノじゃない!
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.392(2016年6月25日発行号)掲載)