全米クラシカル・チャート初登場2位を記録したマイク・パットンのソロ作『モンド・カーネ』!(2010年作品)オーケストラとバック・バンドを携え制作されたのは、50~60年代のイタリアの歌謡曲のカヴァー・アルバム!
日本でもお馴染み、フェイス・ノー・モアのシンガーであり、ファントマスのリーダーとしての顔をはじめ奇才の名を欲しいままにしているマイク・パットンのソロ作。総勢40名のオーケストラと15名から成るバック・バンドを携えてパットンが歌うのは、全曲イタリアのポピュラー・ミュージックのカヴァー。50、60年代のイタリアの歌謡曲が中心となっている。中には、フランク・シナトラの全米ヒット曲「The World We Knew」のイタリア語ヴァージョンの原曲も収録されている。当時ボローニャに住んでいたというパットンはラジオから流れてくるオーケストラをバックに歌うポップ・シンガー達に大きな影響を受け、今作が誕生したのだという。パットン自身シンガーとアレンジャーとプロデューサーに専念したという今作。『モンド・カーネ』はイタリア映画のタイトルでもあり"世界残酷物語"を意味するイタリア語からとられている。全米クラシカル・チャート初登場2位を記録した今作はとりわけフィンランドとスイスで人気が高い。
発売・販売元 提供資料(2016/06/17)
Uncut (p.117) - 4 stars out of 5 -- "The Latin syllables are well suited to Patton's croon and snarl, and he attacks Fred Buscaglione's cavalier 'Che Notte!' with relish."
Alternative Press (p.127) - 4 stars out of 5 -- "[T]he blazer of this album is Patton & Co.'s spine-shatteringly intense interpretation of the Blackmen's late-'60s civil rights anthem 'Urlo Negro'..."
Mojo (Publisher) (p.95) - 3 stars out of 5 -- "[Patton] leads a 40-piece orchestra through booming big band swing, lavish `60s pop, soundtrack suave and slicked-back `50s crooning."
Rovi
全変態音楽愛好家の憧れ(?!)=マイク・パットンの、長らく音源の発表が待たれていたモンド・カーネ名義でのプロジェクトがようやく音盤化。オーケストラを従え、イタリアのトラッド・ソングを全編イタリア語で披露。フランク・シナトラ風、デス声を巧みに歌い分けるパットンのヴォーカルと、古い映画のサントラのようなアダルトでムーディーなサウンドが絶妙にマッチしている。この男、やはりタダ者じゃない。
bounce (C)渡辺貴仁
タワーレコード(vol.321(2010年5月25日発行号)掲載)