2007年よりオリジナル・メンバーで活動を再開し、そこからは4枚目の新作にあたる。疾走感を打ち出した曲も存在するが、メインはダイナソーらしい揺らぎを湛えたハードなサウンドだ。一聴してヤル気のない感じに思えるヴォーカルを含め、ヨレヨレっぽく見せかけておいて、実はしっかり芯のある点に胸が熱くなる。キャリアが長くても円熟を拒否しているように聴こえ、ニール・ヤングの姿がダブってしまった。
bounce (C)吾郎メモ

恐竜たちが久々に帰ってきた!USオルタナ界の重鎮、Dinosaur Jrが実に4年ぶりの新作を発表。J・マスキスはいくつものサイド・プロジェクトを掛け持ちしているにもかかわらず一曲目からダイナソーJrサウンド全開。やはり彼は天才なんだと改めて実感。歪みに歪んだギターに乗っかるのはこれまた心奪われる良メロディ。今作が11作目にもかかわらず、ファンを一切裏切らない最高の一枚。
intoxicate (C)鈴木真美