圧倒的な歌唱力で注目を集める現役女子高生=當山みれいが、これまで自身の歩んできた道の結晶としてファースト・アルバムを遂にリリース。女子高生としての悩みや葛藤の中心にいる彼女自身が、素直な言葉でつづった楽曲たち。タイトルトラックである「My Way」は、清水翔太が楽曲提供/プロデュース。 (C)RS
JMD(2016/07/13)
ティーンになる前から歌とダンス、楽曲制作を始め、華々しい経歴を持つ現役女子高生シンガーとして脚光を浴びた當山みれい。そのデビュー・シングル『Fallin' Out/I Wanna NO』(2014年)が15歳の時で、そこから重ねた経験を集大成したこのファースト・アルバムは、18歳の誕生日のリリースだ。昨年(2015年)のSPICY CHOCOLATEから直近のRADIO FISHに至るまで客演はありつつ、自作のリリースはしばらく空いたが、その間のイメージの変化は素顔に近い表情のジャケを見れば一目瞭然。そんなナチュラルな雰囲気は、清水翔太プロデュースの表題曲や、MANABOONとの共作でストレートな歌を聴かせる"君となら"など、メロディアスなミディアムに印象的に投影されている。☆Taku Takahashiのトラックもキャッチーな"Love Me Crazy"、ダンス・ユニットのBAD QUEENとコラボしたSWING-O製の"Queen's Alive"などでは縦横無尽な歌いっぷりも全開で、底知れないポテンシャルをひとまずまとめた区切りの一枚と言えそう。
bounce (C)大原かおり
タワーレコード(vol.393(2016年7月25日発行号)掲載)