グラミー賞ノミネート・バンドであり米フォーク・ロック界の巨頭、バンド・オブ・ホーセズが4年振りとなる新作『ワイ・アー・ユー・オーケー』をリリースする。バンド・オブ・ホーセズの5作目となる本作は、今まで培った経験を携えて作られた、バンド史上最高傑作とも言える。バンド・オブ・ホーセズ節とも言える青々としたメロディーと大自然を思い起こさせる壮大なストーリー性を兼ね備えた作品となっている。
制作にあたり、バンド・オブ・ホーセズのリーダーを務めるベン・ブリッドウェルは、「最近になってクリエイティヴなひらめきへの道筋は、家にいて、その内を見つめ、子供のような疑問や驚きを開花させることからも始まることに気がついた。長年にわたってインスピレーションの源を外の世界--岩だらけの海岸や深い森、砂漠の荒野など--に求めてきたのち、彼は根を成長させることで得られる新たな道を見出す。それはつまり、夫および父親になり、その結果として生まれる探究心や、不確実さ、怖れ、愛、そして勇気といった感覚を、自らの音楽へ注ぎ込むこと。その過程で彼は真の内なる自分自身を外へ引き出し、さらに新たなプロデューサー、昔からのメンター、そして親愛なるバンド・メイトたちに導かれ、本作を生み出した。」と。
バンド・メンバー全員で、ベンの地元であるサウス・カロライナ州チャールストンに集まり、プロデューサーであるジョン・ライトル(グランダディー)と共にアルバムを制作した。リック・ルービンがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、バンドのレコーディング中に今作アルバムの転機になるようなアドバイスをバンドに与えたと言う。ミックスにはデイヴ・フリードマン(モグワイ、ベル・アンド・セバスチャン、ウィーザー)を起用している。
発売・販売元 提供資料(2016/05/20)
Rolling Stone - 3.5 stars out of 5 -- "For Band of Horses, balancing impulses -- between anxiety and joy, Seventies beard-rock and Nineties sweet-noise bliss -- has always been a subtle strength."
Uncut - "[T]he two best moments of WHY ARE YOU OK are its least complicated and adorned. 'Country Teen' is a wilfully lo-fi country ballad...And the closing track, 'Even Still', is just exquisite..."
Pitchfork (Website) - "Bridwell's unorthodox enunciation and convivial persona are immediately identifiable....When WHY ARE YOU OK? charms, it does so in the humble, disarming manner that's come to be expected."
Rovi
ブレイク後初となる前アルバムで確固たる地位を築いた現行アメリカン・ロックの雄が、5枚目の新作をリリース。冒頭曲からいきなりの7分超えとは、攻めてるな~。青さ、煌き、閃きを詰め込んだ初期のローファイなギター・ロックに回帰していると見せかけ、終盤以降では前2作のようなフォーク/カントリーを志向。そしてラストにはサイケなサウンドも採り入れて聴き手をうっとりさせ……。4年待った甲斐はある。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.392(2016年6月25日発行号)掲載)