元祖「双子コーデ」が光る、カナダの美人双子ポップ・デュオ、TEGAN & SARA(ティーガン&サラ)。2014年に前作『HEARTTHROB』をリリースし、NANO-MUGEN FES. 2014でも来日を果たした彼女たちの約2年振りとなる新作スタジオ・アルバム『LOVE YOU TO DEATH』が発売される。通算8作目となる『LOVE YOU TO DEATH』で、彼女たちがプロデューサーに起用したのは、アデル、SIA、ベック、エリー・ゴールディングなどを手掛けたグレッグ・カースティン。 前作『HEARTTHROB』からシングル「CLOSER」が全米でゴールド・ディスクを獲得する大ヒットとなり、さらに「Everything Is Awesome」が映画LEGO MOVIEでフィーチャーされるなど話題を集めた彼女たち。今作『LOVE YOU TO DEATH』も、その前作の延長戦にありながら、よりポップに、そしてよりアクティヴにパワーアップした作品となっている。
『LOVE YOU TO DEATH』とのタイトルからも想像できるように、アルバムには様々な形の"愛"についての曲がフィーチャーされている。その中には秘めた恋愛関係を描いた「Boyfriend」や結婚を取り上げた「BWU」、双子として逃れられない関係についての「100x」「White Knuckles」、さらにはアンチ・ラヴ・ソングとも呼べる「U-Turn」まで、ポップなサウンドに乗せて、彼女たちはちょっと複雑な人間や恋愛関係を深く掘り下げていくのである。社会や政治に関心を持ち、これまでも声高にメッセージを発信してきた彼女たちだけに、その語り口は鋭く、鮮やかだ。心の中に鋭く切り込んでくる歌詞に、80's風のシンセが随所で光る、心弾むアクティヴでポップなサウンド。ティーガン&サラの新作は聴くもののハートとマインドに効く1枚だ!
発売・販売元 提供資料(2016/05/13)
Rolling Stone - 3 stars out of 5 -- "[With] big, splashy songs that thrive on intricate intimacies -- tangled love, barbed honesty, hard-won empowerment -- with lyrics implying not only romance but friendship, familial bonds and artistic partnership as well..."
Spin - "Even as LOVE YOU TO DEATH is the shiniest record the ladies have released yet, its lyrics are substantially rawer and dig further under the skin than ever before."
NME (Magazine) - "From the kaleidoscopic swirl of opening track `That Girl' to the crystalline sheen of power ballad `White Knuckles', the Quin twins are relentless in their quest to move our hearts and feet -- often in different directions."
Clash (Magazine) - "If you like your pop with a bit more bite to it, then Tegan and Sara are everything you're looking for."
Rovi
複数のプロデューサー体制による前作で持ち前のポップネスを見事に開花させたカナダの双子デュオが、より大胆に弾けて3年半ぶりに帰ってきた。今回は前作からのシングル"Closer"で手合わせ済みのグレッグ・カースティンが全面プロデュースを担当。シーアやアデルのヒットに貢献してきた鬼才が、姉妹の作曲センスを最大限に引き出している。全編シンプルなエレポップ・サウンドを背景に、思わず口ずさみたくなるキュートな直球メロディーのみで構成。練り込みまくりのギトギト系ではなく、あくまでもサラリと淡白なのが特長だ。チャート・アクションも好調な先行曲"Boyfriend"ほか、レズビアンの視点から描かれるラヴ・ロマンスを赤裸々に歌っても、とことん涼しげで爽やか。周囲の空気をフワッと軽やかにしてくれるのは、フォーク系を得意とした90年代、DIY系ロックに変身した2000年代から一貫して変わらない。20年選手とは思えぬトキメキに満ち溢れたフィールグッドな快作である。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.393(2016年7月25日発行号)掲載)