7度のグラミー賞受賞を誇り、トータル・セールスは1億枚を超え、2004年にはロックの殿堂入りも果たしている世界最高峰のアーティスト=プリンス。自身のレーベルNPGレコードから2015年12月に突如デジタル・リリースされたアルバムが、満を持してCD化! (C)RS
JMD(2016/04/12)
2015年末の配信作がフィジカルでも一般流通を開始。〈Phase One〉がジョシュア・ウェルトンとの共作による新しめの楽曲メインだったのに対し、こちらは"Rocknroll Loveaffair"(2012年)や、もともと80年代に書かれた"Xtraloveable"(2011年)など数年前の既発曲を軸に、近年のライヴで育ててきたナンバー群を一本の流れに織り上げた印象だ。冒頭を飾るのは、黒人青年の死亡事件とそれに伴う暴動に即反応した"Baltimore"(エリン・アレン・ケインをフィーチャー)。プロテスト・ソングながらも緊張を緩和するような同曲の軽やかさは、トラディショナルなソウル・レヴューっぽさで飾られたアルバム全体の肩肘張らない開放感にも繋がっている。全編で人懐っこいホーンが貢献し、"Kiss"と"Sexy Dancer"のフレーズを挿入した"Stare"が象徴する余裕と遊び心もナイス。レディシ客演のブライトな終曲"Big City"が今後も続くサーキットを予告するかのようで、まるで途中経過みたいなラスト・アルバム。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.391(2016年5月25日発行号)掲載)
声を聴く限りまだまだいけそうな感があるため、いつの間にか逝ってしまったような不思議な感覚。
内容としてはフロアを意識したようなダンスミュージック。
評価していいような作品ではないが、Popさも持ち合わせた聴きやすい作品。