フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2016年05月20日 |
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規格品番 |
4811716 |
レーベル |
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SKU |
028948117161 |
ノルウェーの古楽奏者ロルフ・リスレヴァンの最新録音はバロック・ギターとテオルボを自由自在に操ったルネサンス時代の作品集です。「ラ・マスカレード」と題されたこのアルバムにはド・ヴィゼーとコルベッタ、そしてリスレヴァン自身の即興的な作品が収録されています。フランス・ルネサンス時代の作曲家ロベール・ド・ヴィゼーは恐らくイタリア生まれのフランチェスコ・コルベッタに師事したとされ、ルイ14世の宮廷音楽家を務め、またギター、テオルボ奏者としても名を馳せた人でした。ド・ヴィゼーは「王に捧げるギターの書」と「ギターのための曲集」の2冊の楽譜を出版、またテオルボやバロックリュートのための作品も数多く書き、これらは現代の奏者たちにとって貴重なレパートリーとなっています。ロルフ・リスレヴァンは1961年にオスロで生まれ、1980年から1984年までノルウェー国立音楽大学でクラシック・ギターを学びました。その後スイスのバーゼル・スコラ・カントルムでホプキンソン・スミスとウジェーヌ・ドンボワに学び、ジョルディ・サバールのアンサンブルに参加、1993年からはトロシンゲン高等音楽院でリュートの教授を務めています。2006年にはECMから初のアルバム「Nouve Musiche」、2009年には「Diminuito」をリリース。どちらのアルバムでも即興的な要素を重んじたエレガントな演奏が展開されています。
ユニバーサル・ミュージック/IMS
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:48:00
【曲目】
ロベール・ド・ヴィゼー:「プレリュード ニ短調」「パッサカリア ニ短調」「クープランの森の精」,
ロルフ・リスレヴァン:「序奏」,
フランチェスコ・コルベッタ:「パッサカリア ト短調」,
ド・ヴィゼー:「プレリュード イ短調」「マスカレード、ロンド」,
コルベッタ:「シャコンヌによるパルティータ ハ長調」「サラバンド 変ロ長調」,
ド・ヴィゼー:「シャコンヌ イ短調」,
コルベッタ:「シャコンヌによるカプリース」,
ド・ヴィゼー:「シャコンヌ ト短調」,
コルベッタ:「フォリー」,
ド・ヴィゼー:「ミュゼット、ロンド」,
リスレヴァン:「序奏」,
ド・ヴィゼー:「パッサカリア ロ短調」,
リスレヴァン:「パッサカリアからの終曲」,
ド・ヴィゼー:「サラバンド ロ短調」
【演奏】
ロルフ・リスレヴァン(5コース・バロック・ギター, 14コース・テオルボ)
【録音】
2012年4月、スイス, ルガーノ、Auditorio Stelio Molo, RSI(デジタル:セッション)
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1.[CD]
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1.Prelude en re mineur
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2.Passacaille en re mineur
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3.Les Sylvains de Mr. Couperin
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4.Intro
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5.Passacaille en sol mineur
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6.Prelude en la mineur
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7.La Mascarade, Rondeau
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8.Partie de Chaconne en ut majeur
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9.Sarabanda per la B
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10.Chaconne en la mineur
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11.Caprice de Chaconne
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12.Chaconne en sol majeur
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13.Folie
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14.La Muzette, Rondeau
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15.Intro
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16.Suite for guitar No. 11 in B minor: Passacaille en si mineur
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17.Exit
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18.Suite for guitar No. 11 in B minor: Sarabande en si mineur
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体調不良の時に、ザンボ―ニのリュ―ト作品を聞いたら、とてもリラックス出来て、回復して行ったので、もう一枚リュ―トの類の器楽作品を聞こうと思い再聴。
長いこと聴いていなかったアルバム。購入直後に聴いていた時、嫌な思いをしたので、その記憶が固着していたアルバムだった。ようやく、嫌な記憶も薄らぎ、聞き直すと、やはり心を撫でてくれるような安らぎに満たされる秀逸な一枚。特に、Tr.12〈シャコンヌ ト長調〉は、聴き手に優しく微笑んでくれるような曲で、何と心慰められることか。優しい微笑みの功徳、心の傷みを治してくれる。
ト長調は、シャルパンティエは「甘い喜ばしさをあらわす」と述べているとあったが、原文がわからず残念。
夏の日の翳りのような個性を持つように聴こえるヴィゼ―の作品と、快晴の青空を思わせる師匠コルベッタの作品。イタリア人コルベッタ(1615年頃伊パヴィア~1681年仏パリ)は太陽王の宮廷に於いてリュリと広く働き、ヴィゼ―らの教師であり、巨匠としての高い評価を得ていた音楽家と知り得た。
宮廷音楽家は、当然だが、王の神経の消耗を回復させ強壮する力量があったのだと私は信じている。
演奏者自身のライナーノ―ツを読むと、もっと繊細な違いに注意して聴くべきだと思い直す。このアルバムの音楽世界では、繊細に感じ取っていくことが求められるから、何を食べても平気、どんな素材を着ても平気、どこで寝ても平気といった丈夫な神経や精神構造がうらやましくもあった気持ちが、幾分労われる。このアルバムを聴く耳は、繊細さが、更に繊細さが、常に繊維さが必要なのだ。
愁傷に疲れた時でも、聴きたい音楽の詞華集。
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