テン年代を代表するアンセム「I Feel Rave」発表以降、電子音楽~ダンス・ミュージックの領域を超えて破竹の勢いで活動を続けるビートメイカー/プロデューサー、Seiho。
フライング・ロータス主宰〈BRAINFEEDER〉にも所属する盟友マシューデイヴィッドのレーベル〈LEAVING RECORDS〉より、3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Collapse』がワールドワイド・リリース。
アルバムのリリースに先駆けてSeihoは、3月にSXSWやLOW END THEORYを含むUSツアーを敢行。“Collapse=崩壊"と意味深なタイトルを冠した本作は、すでに国内外のライヴで披露され、音源化が熱望されてきたトラックの数々を含む全10曲を収録。さらに国内盤CDにはライナーノーツが封入され、ボーナス・トラックとして未発表の新曲「Ballet No.6」が追加収録される。
発売・販売元 提供資料(2016/03/09)
前作『ABSTRAKSEX』で一躍時代の寵児となり大阪から世界へと活躍の場を広げ、牛乳の一気飲みや生け花など独特なパフォーマンスを披露すると共に緻密に作られたトラックで観客を魅了するSeihoが満を持して3rdアルバムをリリース。今作は幻想的浮遊感のする曲や、ポストダブ・ステップやチルウェイブなどからピアノでジャジーに聴かせるようなカテゴリーの枠を超えた楽曲ながらもポップさ取り入れ、馴染み易さを感じられるSeihoにしか作り出せないトラックが詰まった一枚。このアルバムからライヴでどのように魅せてくれるのかがとても楽しみになってくる。
intoxicate (C)川崎耕平
タワーレコード(vol.122(2016年6月10日発行号)掲載)
Sugar's Campaignでのメジャー・デビューに、矢野顕子や三浦大知との印象的なアレンジ仕事など、近年の活躍ぶりには目を見張るものがあったSeihoだが、〈テン年代のアンセム〉と評された"I Feel Rave"を擁する鮮烈な『ABSTRAKTSEX』以来3年ぶりとなるソロでのサード・アルバムはみずから立ち上げたDay Tripperからではなく、マシューデヴィッド主宰レーベルからのワールドワイド・デビュー作に。当初から音楽性におけるLAビートとの親和性は高いと言われており、ようやく世界が彼の才能に気付いたか?といったところで、先行曲"Peach And Pomegranate"を早速Pitchforkが絶賛しており、滑り出しは上々の様子。ジャケや"Edible Chrysanthemum"における和楽器のサンプルなど、半ば作為的に〈和〉の意匠を散りばめるあたりも心憎い。ビートの配置、美意識の貫かれたシンセ・ワーク、耽美な世界観など、いっそう磨きのかかったオリジナリティーは驚きを持ってより広い世界で受け入れられるだろう。
bounce (C)野村アリマサ
タワーレコード(vol.391(2016年5月25日発行号)掲載)