現代ジャズヴォーカリスト最高峰であるグレッチェン・パーラト。'05年の1stアルバムがニューアルバム発売に合わせて数量限定で再リリース!!
1986年に発足した権威ある教育機関、セロニアス・モンク・インスティチュート・オブ・ジャズ。その翌年から主催されたコンペティション、通称『モンク・コンペ』と呼ばれるものが存在する。サックス、ギター、ドラムなど毎年種目が変わるこのレースは、若手ジャズ・ミュージシャンの登竜門として、世界中から大きな注目を集めている。実際に、その後大きく羽ばたくことに成功したコンペティションのウィナーは数知れない。2004年に選ばれたレース種目はヴォーカルであり、ディーディー・ブリッジウォーターやダイアナ・クラールなど、ジャズヴォーカル史に大きな足跡を刻んだ錚々たる審査員が迎えられた。そしてある一人の女性が見事First Placeの座に立つことになるのだが、彼女がその後のシーンにどのような影響力をもたらすことになるのかを審査員がどの程度見抜いていたかは定かではない。
1976年、ロサンゼルスの音楽一族の家庭にて生を受けたグレッチェン・パーラトは、2016年現在までに4枚のリーダーアルバムをリリースしている。この『Gretchen Parlato』は、モンク・コンペ後の2005年、世界中のジャズファンに注目され、リリースされたファースト・アルバムである。導入のジャズ・スタンダード『Skylark』には、明らかなボッサ・アレンジが施されている。そのアンニュイなスキャットと、物憂げな視線を乗せるディープなウィスパー・ボイスは、所謂ジャズボッサとも違う何かを感じつつ、この先40分に渡る高揚を確信するものでもあった。(2016年リリース時のライナーノーツより)
発売・販売元 提供資料(2023/04/10)
大好評を得た日本企画のコンピレーション『シュプリーム・コレクション』でお馴染み、NYジャズ・ヴォーカルの頂点に君臨する歌姫、グレッチェン・パーラトのデビュー作が、まさか、まさかの復刻! (C)RS
JMD(2016/05/12)