もともと音楽好きのサーファーの集まりから始まったサンセット・サンズは2年間の制作、レコーディング、そしてツアー期間(イマジン・ドラゴンズの36公演のサポートを含む)を経て、今では音楽の合間にサーフィンするミュージシャンに。波をステージに、ビーチを野外に引換えたこの4人組は、今ではイギリスの最もエキサイティングなライヴ・バンドのひとつと化した。
2013年にはEP『ル・サーフィン』を自主リリース。ほんの3日間で制作されたにも関わらず、UKのiTunes Rock Chartの6位にランク・インする。そんな彼らが2年の制作期間を経て完成させた中毒性の高いデビュー・アルバム『ベリー・レアリー・セイ・ダイ』は、ライヴ感漂うワイルドな精神とマイペースさ、そう、もともとこの4人をつなぎあわせた理由でもある二つの要素が感じられる。ドラマーのジェムいわく、多くの曲は「新しい経験を求めて、"人生"という長いアドベンチャーを生き抜く」ことについてのものだという。グラミー受賞プロデューサー=ジャクワイア・キング(トム・ウェイツ、キングス・オブ・レオン、ジェイムス・ベイ)とジェームズ・ルイス (アークティック・モンキーズ他) とともにナッシュビルのブラックバード・スタジオズにてレコーディングされた。以前はレッド・ホット・チリ・ペッパーズやキングス・オブ・レオンと比較されていた彼らの音楽も、今となっては「ファンク/ソウルがポップとロックに出会った」と形容される、独自のものにした。
発売・販売元 提供資料(2016/03/07)
サーフィンを通じて知り合い、あれよあれよとBBCの〈Sound Of 2015〉にも選ばれた英豪混合の4人組が、複数のEPリリースを経てアルバム・デビューを飾った。サザン・ロックやファンクやブルースをミックスするスタイルは、ジャクワイア・キングと組むことでスタイリッシュに磨かれた印象。塩辛い歌声は同性の自分から見てもセクシーだと思うし、うまく化ければキングス・オブ・レオンの座を脅かす存在になりそう。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.391(2016年5月25日発行号)掲載)