伝説のピアニスト、ビル・エヴァンスが、ジャズ界の巨匠エディ・ゴメス、ジャック・ディジョネットとトリオ、デュオ、ソロで録音した、1968年のスタジオ・アルバム。
ハンス・ゲオルク・ブルナー・シュヴェールとヨアヒム・エルンスト・ベレントが、ドイツのブラックフォレストにあるヴィリンゲンにある MPS スタジオで録音。1968年6月20日、ビル・エヴァンス・トリオがモントルー・ジャズ・フェスティバルで輝かしい演奏を披露してから5日後のユニークなスタジオ録音でビル・エヴァンス・トリオと、華麗なドラマー、ジャック・デジョネット、そして偉大なベーシストであり、エヴァンス・トリオのベテランであるエディ・ゴメスをフィーチャーした、唯一のスタジオ・アルバム。
発売・販売元 提供資料(2025/08/18)
ジャック・ディジョネットの短期在籍中の貴重な正式なスタジオ録音という、ビル・エヴァンスのディスコグラフィ史を書き換える作品。多くの未発表音源がライヴ音源、正式録音のアウトテイクだが、本作は高音質な録音とジャズを熟知したハイレベルなプロデュースで知られ、多くの優れて先鋭的なアルバムを制作した独MPSレーベルの創始者にして自らも大のジャズ・ファンのシュワラーの肝いりで、名盤『アット・モントルー』の数日後に自らのスタジオで録音された。ソロ、デュオ、トリオによるCD2枚分の演奏は、興奮気味のライヴに比べ落ち着いた感情表現が印象的だ。全ジャズ・ファン必聴。
intoxicate (C)瀧口秀之
タワーレコード(vol.121(2016年4月10日発行号)掲載)