1975年にテキサスはオースチンの小さなレーべルからリリースされたこのスタークロストは、レア・グルーヴ好きなら知らない人はいないと言えるくらい有名なアルバムです。あまりにも有名な1曲目の「False Paradise」や3曲目の「Quicksand」の例を出すまでも無く、強烈にグルーヴィーなクロスオーバー系ジャズ・サウンドと、フェアリーで浮遊するような女性シンガー: Liza Farrowの歌声が印象的な傑作です。
このアルバムは2006年にオリジナル・レーベルであるFable Records (現在も活発な活動を続けています)によって正規CD化されましたが、この時、オリジナルLPの8曲に加えて2曲の未発表曲も収録されていました。実はスタークロストのアルバムは、本来10曲がアルバム用としてレコーディングされており、当初はその全てをLPに収録する予定でした。しかし残念ながら収録時間の都合で、止む無く2曲を削ることになったのです。そのうちの「Run」はドラムロールのエンディングが次の「Getting Going」のオープニングに繋がっているメドレーのような曲だっただけに、カットは苦渋の決断だったようです。つまり10曲入りCDとして発売されたリイシュー・アルバムこそが、「スタークロスト」本来の姿だったと言えるでしょう。
この度Creole Stream Musicでは、そのリイシューCDに更に7インチ・シングルでのみ発売されていた、「I've Got A Plan」の女性ボーカル・バージョンを世界で始めてCDに収録。これで、おそらくスタークロスト名義で残された全てのレコーディングを網羅したのではないでしょうか。
しかも今回のCD化に際し、日本製造のA式紙ジャケットの採用はもちろん、2016年新のデジタル・リマスター音源も採用。マニアには無視できない復活となっています。
発売・販売元 提供資料(2016/04/20)
76年というスペイシーな(?)時代にテキサスのインディー・レーベルからリリースされた、激レアなコズミック・ファンクの大名盤がついにCD化! 女性ヴォーカル&フェンダー・ローズで踊らせるフロア・アンセム“Fales Para-dise”やブラジリアン・チューン“Flow”など、クラブ・ジャズ・ファンの涙を誘うメロウ・フュージョンがこれでもかとアルバムに凝縮されている。あの時代にこの完成度はマジでヤバい……。
bounce (C)井上 勉
タワーレコード(2006年05月号掲載 (P99))