| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2023年10月27日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Frontier |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | 310802 |
| SKU | 018663108025 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00

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それはそうと、雅楽の世界には夜半楽という曲があるそうで、夜にしか演奏しない掟のいわくつきの曲らしい。夜になら、毒饅頭ならぬ毒音楽を毒酒とともにがぶりと齧ってみたくもなろう。世の中には音楽に毒や魔性を盛ろうとする人間もいるわけで。
そもそも人が毒に惹かれるのは、どうしたわけか? それはきっと毒が死への扉を微かに開いてみせてくれるからだろう。さて君はどの扉を選ぶ? 毒音楽という扉もあるんだよ、うっかりしてると気がつかないから、気をつけて。君にとって極めて重大な招待状は、たいがい何気ない場所に落ちてるか、思いも寄らぬ場所にすでに届けられてるものさ。
毒は苦い。火も苦い(灰が苦い以上、火も苦いと思いたい)。毒という一種の火で、君を炙(あぶ)り鍛えよ。焼き場の火で骨のみを残して燃やし尽くされ墓場に行きつくその日までに、君はどれだけの燃えさかる毒をその身に宿し、心中にその火をどれだけ熱く深く味わい、どれだけ苦み走る人生を潜り抜けていくことだろうか? 少年よ、大毒を、大火を、抱け!
焼印や金剛杖に立てる春
炎天の底の蟻等ばかりの世となり
山の夕陽の墓地の空海へかたぶく
たばこが消えて居る淋しさをなげすてる
一人のたもとがマツチを持つて居た
尾崎放哉