ロンドンのイースト・エンドをレぺゼンするラッパー、KANO。アルバムデビューから10年目を迎える彼が約6年振りとなる新作を引っ提げ、シーンに戻ってきた!全英アルバム・チャート初登場8位のアルバムにはWiley&Giggsをフィーチャーした「3 Wheels-Ups」、BlurのDamon Albarnをフィーチャーした「Deep Blues」を収録!
発売・販売元 提供資料(2016/03/18)
Clash (Magazine) - "'Made in the Manor' adds a lot of intro/retrospection and referencing to the East End state of mind, as if reciting old diary entries or making commuter observations through tube stops."
Rovi
キャリア15年ながらもまだ30歳という若きヴェテラン。ここ数年はチップやベンガとの共演が目立っていたが、久々にメジャー経由で発表したこのオリジナル5作目はすでに過去最高のチャート成績を記録してヒット中だ。ロンドンの過去と現在を描いた今回もブリット・ホップの誇りを掲げ、テンパ・Tの"Next Hype"を引用したラスティ製のハードな冒頭曲"Hail"からUSアクトの不敬について一閃。ボーイズ・ノイズらとの合体に変化を求めた前作から一転して、フレイザーT・スミスに安定の舵取りを委ねつつ、新進のブルー・メイや馴染みのマイキーJら地元勢をメインに起用。ワイリーとギグズを交えたスウィフタ・ビーター製の"3 Wheel-Ups"やメレーによるロウな"New Banger"などのグライムは最高だし、ストリーツを思わせるドラマティック路線や、仲良しなデーモン・アルバーンとの5~6回目(たぶん)のコラボもいい。JMEとのボートラに至るまで、英国のトップMCとしての気合いと幅を見せたアツい一作。
bounce (C)大原かおり
タワーレコード(vol.391(2016年5月25日発行号)掲載)