シティポップっていうジャンルが10年代にも注目をあびるようになったのはスカートの存在がデカい!!国内随一のポップマエストロ「澤部渡」のソロプロジェクト『スカート』が名門インディーレーベル「カクバリズム」からのリリースとなったフルアルバムが今作!歌モノポップの真髄を極めたかのような楽曲の数々は山下達郎~スピッツから着々と受け継がれてきた誰が聴いても「いいうた」感全開!
(C)新宿店:TANAKAMAN
タワーレコード(2019/06/06)
澤部渡を中心にサポート・メンバーを迎え活動するオルタナティヴなアーティスト・バンド、スカート。かねてよりインディペンデント・シーンで高い評価を得てきたスカートが、満を持してカクバリズムよりアルバムを発売!盟友・佐藤優介(カメラ=万年筆)によるストリングス・アレンジも秀逸な、ポップで切ない楽曲が詰まった一枚。 (C)RS
JMD(2016/02/13)
風変わりなコード進行で人懐っこいポップスを作り出すシンガー・ソングライターの新作は、丁寧な歌唱に腐心しただけあって、とにかく歌がグッとくる。言葉の持つ、ニヒルでロンサムなロマンティシズムがダイレクトに突き刺さる。とはいえ、サウンド面はこれまででもっとも開放的。従来のガレージ感も残しつつ、佐藤優介(カメラ=万年筆)とゴンドウトモヒコがアレンジした70s風のストリングス/ホーンや、素朴な女性コーラスが叙情性や軽さを与えていて、既発のディスコ・チューン"回想"も流麗な弦が加わってよりクールに。はっぴいえんど(からのサニーデイ・サービス)ら本人のルーツはもちろん、初期のオリジナル・ラブやASIAN KUNG-FU GENERATION、スピッツも想起させる歌心を秘めた本作。切なさと安らぎが同時に訪れるような〈寂しさ〉の描き方はこの人だけのものだろう。ギターと歌のみで始まるオープニングから泣きたいような気分を噛み締める瞬間が全12曲中で何度もあって、本当に参った!
bounce (C)土田真弓
タワーレコード(vol.390(2016年4月25日発行号)掲載)