デビュー前にも関わらずロバート・グラスパー・エクスペリメントのヴォーカリストとしてグラミー賞を受賞し、ケンドリック・ラマーにサンプリング使用され、プリンスやジャム&ルイスやエリカ・バドゥもお気に入り…という恐ろしく前評判の高い大型新人!フォーキー&ジャジーでときにエレクトロニックなムードを駆使して紡ぐR&B/ネオ・ソウルはその評判に違わぬ高品質。
タワーレコード(2016/03/01)
女性ヴォーカル3人組ソウル・グループ、キングのデビュー・アルバム。パリスとアンバーの姉妹とアニタの3人が創りだす楽曲はノスタルジックなR&B、フューチャリスティックなネオ・ソウル、フォーキーでブルージーでジャジーでときにエレクトロニックなアクセントが今風な、リッチなサウンドに神がかったコーラスワーク。デビュー前にもかかわらずプリンス、ケンドリック・ラマー、ロバート・グラスパーらが絶賛するのも頷ける完成度の高い一枚。 (C)RS
JMD(2016/01/30)
「完璧!」 - プリンス
「お気に入りのアルバムの一枚だ。」 - ジャム&ルイス
「キングの音楽は今までに聴いたことのない何かよ。まるで2029年にいるような音楽。彼女らは先に行っているのよ。メロディーが本当に感動的で、体から何かを取り出される感じ。いまもキングからインスパイアされてるの。」 - エリカ・バドゥ
アルバムのデビュー前にもかかわらずロバート・グラスパー・エクスペリメントの『ブラック・レディオ』にヴォーカリストとしてフィーチャーされてグラミー賞を受賞。彼女らの曲を気に入ったケンドリック・ラマーは自身のミックス・テープで彼女らの楽曲をサンプリング使用。あのプリンスも大のお気に入りで自分のライブの前座に抜擢する女性ヴォーカル3人組、キング。プリンス、ケンドリック・ラマー、ロバート・グラスパー、エリカ・バドゥ、クエスト・ラヴ、ジャイルス・ピーターソンそしてアヴィーチーまでもが惜しみなく賛辞を送る。2016年のR&Bシーンの話題作となること間違いなしの大型新人のデビュー作が遂に完成!
発売・販売元 提供資料(2016/01/21)
ロバート・グラスパー・エクスペリメント作品への客演などで脚光を浴びたキングは、双子のパリス&アンバーのストローザー姉妹と友人のアニータ・バイアスから成る3人組グループ。早耳の間ではけっこう話題になっていた人たちだけに、これは待望のフル・アルバムだろう。ムスィーナーあたりのネオ・ソウラー才女を思い出す……までもなく、デニース・ウィリアムズやパトリース・ラッシェンが集まってハーモニーで紡ぎ上げたような歌空間が素晴らしい聴き心地で、エリカ・バドゥの言う〈ビー・ジーズとプリンスとアンドレ3000とエリカ・バドゥとエモーションズとクラーク・シスターズが混ざったよう〉という形容がわりとジャストな感じ。黒人音楽の美意識を妙に器楽的な部分に寄せて論ずる向きにも美しく響くに違いない出来映えながら、それでいてよくあるタイプの思わせぶりがまったくないのも凄い。ほぼ自作自演で仕上げた浮遊感のあるサウンドで煌びやかなハーモニーの心地良さに奉仕したバランスがR&Bとしても最上級だ。
bounce (C)香椎恵
タワーレコード(vol.389(2016年3月25日発行号)掲載)