21世紀のブリット・ポップリバイバル!メジャーが争奪戦を繰り広げたシドニー出身の3ピース・バンド、DMA'S(ディーエムエーズ)のデビュー・アルバム!
日本独自EPのリリース、そして大盛況に終わった初来日が記憶に新しいオーストラリアはシドニー出身の3ピース・バンド、DMA'S(ディーエムエーズ)。多くの日本の早耳ファンたちを喜ばせてくれた彼らが、ついに待望のデビュー・アルバム『ヒルズ・エンド』を完成させた。今作はバンドによるセルフ・プロデュースで、ギタリストのジョニーの寝室で主にレコーディングされたという。そして、バンドのこれまでの活躍と話題を知り、今作のミキサーを手がけることになったのが、"スパイク"ことマーク・ステント(マドンナ、ビヨンセ、カイザー・チーフス、マルーン5、レディー・ガガ、ミューズなど)。楽曲は過去2年間で制作されたものがほとんどだが、中には5~6年以上前のものも含まれるとか。
ブラーのドラマーであるデイヴ・ロウントゥリーはラジオ番組でディーエムエーズについて、「彼らはオアシス並みの佇まいと、アークティック・モンキーズの音楽的才能と創作力を持ち合わせている」と絶賛。その悪ガキ・バンドといった風情と90年代感を現世代センスで鳴らしてみせる独創的なインディロック・スタイルから、デビュー当時からオアシスの後継者呼ばわりされてきたディーエムエーズ。オアシス・ファンの多い日本で、彼らの音楽が愛されることはほぼ間違いないだろう。
発売・販売元 提供資料(2015/12/21)
いまUKロック界をバズらせているシドニーの3人組をご存知だろうか。メジャー各社からの高額オファーを断り、スーパーフードらを輩出してブリット・ポップ・リヴァイヴァル人気に火を点けたインフェクシャスと契約。NME誌が〈ギャラガー・ベイビー〉と評する通り、大合唱系のあのスタイルをサウンドの中心に置き、さらに、アディダスのジャージ+ハットというイアン・ブラウンなファッションを見るまでもなく、随所でサイケなノイズをまぶしてストーン・ローゼズ愛を表明。そのバカみたいに素直な楽曲を聴き、往時のリスナーなら〈マジかよ!?〉と驚愕の声を上げてしまうことだろう。シンプルなギター・リフは思わずコピーしたくなるキャッチーさ。ヒネリは一切なし。己の好きな音を真っ直ぐパフォームする姿に、胸がスカッとした。新しいタグが日々生まれ、進化しているのか、ムダにこじれているのかよくわからない状況のなか、最初から最後まで堂々たる既聴感を貫いたこの初作。私は断固支持します!
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.388(2016年2月25日発行号)掲載)