USインディーの代表格、アニマル・コレクティヴが3年半ぶりにニュー・アルバムをリリース!
構成的にも音響的にもいつもなら敢えて手を出さない要素を多く取り入れた、彼らのキャリアの大きな節目となる傑作が誕生!!
現在のUSシーンを代表し、全世界の音楽ファンの間で絶大な支持を得ている不定形音楽集団、アニマル・コレクティヴが3年半ぶりに11枚目となるニュー・アルバムをリリース!
新たなサイケデリアへの探求と共に、アルバムを重ねるごとに新境地を開拓してきたアニマル・コレクティヴ。作品毎に参加するメンバーが変わるという自由闊達な活動形態をとっており、本作にはデイヴことエイヴィー・テア、ノアことパンダ・ベア、ブライアンことジオロジストの3人が参加。今作を制作するにあたり、「僕らが初めてニューヨークで一緒に演奏した頃のような、もっとプリミティヴな音にしたい」「(2012年リリース前作の)『センティピード・ヘルツ』でやっていたことって少し複雑だったなと思っていて。だから今度は余計なものを削ぎ落としてシンプルにしようと、テクノやパンクみたいにね。それからアニマル・コレクティヴのフィルターを掛けることにしたんだ」とデイヴが語るように、持ち味の高い実験性と深く豊かなテクスチャーは健在ながら、どの曲もチャートのヒット曲顔負けにシャープでキャッチー、なのに彼らの作品の中でも突出してミニマルで意欲的な作品となっている。
2015年の冒頭からデモのやり取りがスタートし、春になると3人はアッシュヴィルに集まり、更に曲を掘り下げて行った。レコーディングは、ザ・ビーチ・ボーイズやマーヴィン・ゲイのセッションの拠点として有名なハリウッドのイーストウェスト・スタジオで慣行。先ほどデイヴが述べたコンセプトを元に、「短いポップ・ソング。無駄は一切ナシ、素材を入れたら出す、そんな感じの音」を今作で目指したのだと言う。また、コラボレーターを見てもこれまでの作品とは明らかに毛色が異なり、アーケイド・ファイアやゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー、ボン・イヴェール、トム・ウェイツ等との共演で知られるマルチ・リード奏者のコリン・ステットソンや、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの創立メンバーでもあるジョン・ケイルがゲスト参加している。
発売・販売元 提供資料(2015/12/14)
Rolling Stone - 3.5 stars out of 5 -- "[T]heir 10th album skips the signature escape-pod reverb washes, speeding up the tempos and shortening the song lengths to come up with the zippiest music they've ever made..."
Spin - "Built around modular synths and eccentric percussion instruments, it's definitely in line with the group's style."
Uncut - "PAINTING WITH is striking because it manages to distill the essence of Animal Collective into 12 slices of bite-size psych-pop that have the punchy immediacy of a Ramones album..."
NME (Magazine) - "'Hocus Pocus' disorientates with drone effects courtesy of ex-Velvet Underground guitarist John Cale, before surging into a sticky, psychedelic rush."
Clash (Magazine) - "`Bagels In Kiev' proves to be a rare introspective moment, made more accessible in its reined-back tempo, and a substantive reference to family history."
Rovi
ボルティモアの空港で突如解禁され、話題になった10作目。エイヴィいわく〈シンプル回帰〉をめざし、初期のファンが大喜びしそうな出来映えだ。一瞬でリスナーをトランス状態に連れ込む冒頭曲からして圧倒的で(PVもエグい!)、その後もひたすらサイケかつアッパーなメロディーが連発。脳内麻薬は出っぱなしだ。ディーケンはまたもや不参加だが、ジョン・ケイルとコリン・ステットソンの客演は嬉しいサプライズ。
bounce (C)上野功平
タワーレコード(vol.388(2016年2月25日発行号)掲載)