今や、ジャズにおける最大のインディ・レーベルとなったMack AvenueRecords。そのMack Avenueがスポンサーをつとめるデトロイト・ジャズ・フェスティヴァルのために、毎年特別結成するMack Avenue Superbandが繰り広げた演奏を収録した作品の第4弾。2012年から始まった企画で、始まった当初は、曲ごとにゲスト・アーティストを迎えていましたが、2013年からはロドニー・ウィテカーをミュージカル・ディレクターに迎え、バンドは選抜したアーティストによるものになり、固定となりました。
そして、2015年の注目はなんといっても、クリスチャン・マクブライドが、ディレクターに就任したことでしょう。クリスチャン・マクブライド自身は、2009年に自己のパーマネント・グループとなったInside Straightでの作品をリリースして以来、当Mack Avenueで5作品をリリース。「自らのキャリアの中でもMack Avenue は最も関わりの深いレーベルになった」と語り、このプロジェクトも、最高に楽しんだようです。メンバーは、見ての通り、世代も様々で、スタイルも多様ながら、フェスティヴァルのためのバンドらしく、ストレート・アヘッドなジャズをキー・ワードに、演奏!しかし、集まったのは、レーベルのオール・スターたち。ゲイリー・バートンといった超大御所はもちろん、いずれもキャラクターのはっきりしたリーダー格ばかり。クリスチャン・サンズおよび、フレディ・ヘンドリックスは、MackAvenueでリーダー作がありませんが、いずれもクリスチャン・マクブライドのバンドで活躍するアーティスト。それだけに、セッションを越えた光るものがあります。
楽曲もメンバーそれぞれのコンポジションを持ち寄り(ゲイリー・バートンのみ自らの曲でなく、小曽根真の楽曲を選曲)、各アーティストの楽曲の個性を味わえるのも魅力なら、個性豊かなソロも披露。ソウルフルに、そして、いつになくジャズな風合いを濃くするカーク・ウェイラムの姿あり、素に演奏を楽しむゲイリー・バートンの姿あり、ベテランに負けまいと熱演を見せるフレディ・ヘンドリックス、クリスチャン・サンズには目を見張るような勢いあり。また、粋なMCを始めクリスチャン・マクブライドの求心力あり、この2015年の演奏は、ハシバシから特別感も溢れます。特にラストのクリスチャン・サンズのナンバーでは、ドライヴ感も満点のベースを核に、各人の迸るようなソロが炸裂します!
発売・販売元 提供資料(2016/02/12)