UKチャートの常連であるソウルスター、レマーの6作目。今作は彼のルーツであるソウルのカバーを中心としており、いぶし銀の歌声が活きた会心の一枚に!ブルース・ブラザーズ版が有名な(4)やサム・クック(5)、アル・グリーン(8)などを情熱的に歌い込む様に胸が熱くなる。ジョニ・ミッチェルを手掛けた名匠ラリー・クラインによるヴィンテージな音像も隙ナシの快作!
タワーレコード(2016/02/09)
世界中で累計200万枚以上の売上を記録するUKトップチャートの常連、シンガー/ソングライター/プロデューサーのLemar(レマー)。確かな温もりを感じさせるスウィートな歌声を持ち、それでいてどんな楽曲でも容易に歌いこなすスキル――甘く切ないバラードからソウル/ロック/ゴスペルの各要素を巧みにブレンドしたアップテンポなナンバーまで――を有する、UKのミュージック・シーンを代表するアーティストとして知られる彼の新作『The Letter』が、遂にここ日本でも解禁となる。『The Letter』は複数のオリジナル曲とカヴァー曲で構成された、Lemarにとって自身の音楽人生20年の節目を飾る記念碑的な一枚。収録された楽曲全体を取り巻くレトロなムードと、生々しい肌触りを感じさせる魅惑的なサウンドからは、彼の徹底したソウルへの愛とリスペクトを感じることができる。本作でLemarは、Marvin GayeやFrank Sinatraもかつてレコーディングに使用したという伝説のスタジオ・EastWest Studiosにて、これまでにTracy Chapman、Norah Jones、Joni Mitchellら名だたるアーティストを手がけてきたLarry Kleinをプロデューサーに迎えて制作を進めた。さらにバックミュージシャンにはVinnie Colaiuta(Dr.)、Jerry Hey(Tp.)、The Waters(Cho.)など超一流が続々と名を連ね、作品を豪華に盛り立てている。
発売・販売元 提供資料(2016/01/12)
燻し銀のヴォーカルを誇るUKシンガーの6作目。いままでもオールド・ソウル趣味を小出しにしてきたレマーながら、今回はカヴァー中心に全編ソウル愛を迸らせた会心の一枚だ。デビュー作でもアル・グリーンを取り上げていたが、ここでの“Love And Happiness”の熱のこもった歌いようは過去最高。サム・クック“Bring It On Home To Me”やブルース・ブラザーズで有名な“Gimme Some Lovin”も、あえて本家に寄せず、彼なりの憧憬をぶつける情熱的な歌い込みに思わずこちらも熱くなる。ジョニ・ミッチェルらを手掛けた名匠ラリー・クラインの関わったヴィンテージな音像も隙がないし、ソウル・レジェンドたちから受けとった〈手紙〉に満を持して返答した……と言いたいオリジナルの表題曲も抜群だ。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.387(2016年1月25日発行号)掲載)