美しい自然と共存するスカンジナビア最東端の国フィンランドから、ヨーナス・ハーヴィスト・トリオが更なる進化を遂げた2年振りの新作「オク」をリリース。メンバーは、反響を呼んだ前作「ミクロ・トゥ・マクロ」(BG005)同様、25歳で「ファイヴ・コーナーズ・クインテット」のワールドデビューメンバーとして一躍名を馳せた同国のトップベーシストの一人、アンティ・ロジョネンと名実相伴うドラマー、ヨーナス・リーパである。収録曲はヨーナスのオリジナル曲で構成するも、自身が好む著名なスタンダードナンバー「When I Fall In Love」を唯一収録。本作は、ヨーナスが敬愛する著名な作曲家・ジャン・シベリウスの旧里、ヤルヴェンパーにあるスタジオで録音されたこともあり、自身がシベリウスのために書き下ろした「One For Jean」では、「この曲にはシベリウスの精神があるんだ」とコメント。ヨーナスは日本の伝統的な建築文化の背景にある概念や哲学を通して、日本の精神性に深く興味を持ち、そのキーワードとなる「オク」をタイトルとした。「オク」とは日本語の「奥」を意味する。(日本盤限定ボーナストラック収録)。
発売・販売元 提供資料(2016/01/07)
キース・ジャレット、チック・コリア、ブラッド・メルドー、エスビョルン・スヴェンソン等に影響を受けた卓越したイマジネーションとハーモニーセンスを持つフィンランドの次世代ピアニスト、ヨーナス・ハーヴィスト(トリオ)によるブルーグリーム第2弾が待望のリリース!自国の風土や文化を深く意識し、優れた空間認識と先進性・独創性に溢れた美しく高質なピアノトリオ作品。 (C)RS
JMD(2015/11/28)
北欧フィンランドのピアニスト、ヨーナス・ハーヴィストのピアノ・トリオ作品。繊細なタッチで空間をコントロールする透明感溢れる楽曲、北欧の雪景色のような冷たい余韻が広がる音世界は、どこかECMレーベルの美的感覚を想起させる。インテリジェンスを感じさせるピアノ・スタイルは敬愛するキース・ジャレットの影響を匂わせ、リリカルで美しいハーモニー・センスが印象的で秀逸。ヨーナスは日本の文化やメンタリティに深く興味を抱いているとのこと。タイトルは日本語の「奥」を指し、アルバムの雰囲気からは"奥ゆかしさ"や"奥深さ"を感じとることができる。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.120(2016年2月10日発行号)掲載)