シンガー/ラッパーのLUNAと、SOULHEADのTSUGUMIから成るMARY JANEが初フル作を完成。歌とラップを等価かつタフに聴かせ得る女性ユニットは、この2人を置いて他にないかも。対決姿勢や怒りを隠さず、ストリートのラップと地続きのメンタリティーを音と歌詞に落とす世界は、飼い慣らされたR&Bに飽き足らないもの。jjj(Fla$hBackS)のトラックで〈Smoking Everyday〉と歌う“How High”、ソウルフルなコーラスをサビに敷いて歩んだ道を振り返る“Dreamin”をはじめ、TSUGUMI製のダブステップ・オケでプライドを滲ませる“I don't give aFUCK”、噂ダダ漏れの女子トイレの風景をコミカルなテイストを交えて歌う“powder room”など、2013年のミックスCDと変わり、客演なしで迫る自信作だ。
bounce (C)一ノ木裕之