MASS-HOLEが自身初のラップ・アルバム『PAReDE』(2015年3月発売)からインスパイアされた続編であり、対となるサウンドトラック・アルバム。『PAReDE』『1982s』等の作品から既発曲のインストを抽出しつつ、収録曲の多くは完全なる新しいスコアで構成。『PAReDE』から始まった日々に音を乗せたオーディオ・ドープ。 (C)RS
JMD(2015/10/30)
2015年を代表するドープなヒップホップ・アルバム『PAReDE』のリリースも記憶に新しいMASS-HOLEの手による、同作からインスパイアされた続編であり対となるサウンドトラック・アルバム。『PAReDE』に歓喜したヘッズならばマストなオーディオ・ドープ。夜が訪れる。また冬が始まろうとしている。ブーツがまたブルースを奏で、踏みしめる。雪の中のSOULとHEATはまだここに存在している。3月25日に自身のファースト・ラップ・アルバムと共に始まったパレード。溶き出した雪が示し出して行く路は長野から東京へ。全国へと広がり、また浸透して行く。ループするように訪れる季節。パレードが始まってから最初の冬を迎えようとしている。0263BEDSTUY で新たに作られるこことそこ、今と昨日に明日、日々積み上げられるクレーツにビーツ。緩やかで急に動き出すライフ。これはそんな日々のサウンドトラック。映画の様な人生ではなく、MASS-HOLE のPAReDE。そのモーションサウンドピクチャーだ。想像して欲しい。「PAReDE」を1本の映画として見立てた場合、そこに乗る音は果たして、どのような音が乗るだろうか?これはAUDIO DOPE。インストアルバムではない、完全なるオリジナルサウンドトラック。「PAReDE」からの既曲のインストは1曲、1982s 等の作品からは2曲のインストを抽出。そこに19曲の完全なる新しいスコアでこの全22曲のアルバムは成立している。あなたがレコード・シップを訪れ、まずO.S.T 棚から漁りだすheadsであるならば、真っ先にこのアルバムを推薦する。このアルバムはPAReDEに欠かせないものだという至極当然の事実も最後に記しておく。
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2015/10/27)
2015年春に発表したラップ・アルバム『PAReDE』に続くインスト作は、同作にみずから触発されて続編的な意味合いで制作したという架空のサントラ。ソウルやファンクからネタを拾った哀愁漂うトラックが多くを占める内容は、コートの襟を立てるこの季節に格好のサントラでもあり。歯切れ良いドラムにトラックのノリが俄然大きくなる"bpm164"や、ぶっといベースのサンプルが粘っこく絡みつく"bpm129"など全22曲。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.386(2015年12月25日発行号)掲載)