世界中継されたマイケル・ジャクソンの追悼式で「ゴーン・トゥー・スーン」を熱唱し、マイケルの継承者であることを改めて見せつけたアッシャーが、翌2010年に発表したポップR&Bアルバム。ルーツであるストレートなR&Bナンバーは当然のこと、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムを起用し、同種のフューチャリスティックなポップ・センスを注入したフロア・バンガー「OMG」などを収録。デビューから15年過ぎても変化を恐れないアッシャーの貪欲さと、シンガーとしての優れた資質を証明した一枚。 (C)RS
JMD(2015/10/31)
ふたたびポップの頂点に返り咲いたアッシャーが、最新作「Reymond V Raymond」のデラックス・ヴァージョンを発表!新曲を中心にしたミニ・アルバム「Versus」が2枚組のDisc-2としてセットされ、ピットブル参加のダンサブルなエレクトロ・ダンサアー"DJ Got Us fallin' in Love"から、ジェイ・Zやジャスティン・ビーバーとコラボったナンバーまで、アップにスロウに大充実。なお、輸入盤のみ「Versus」の単品リリースもアリ。
bounce (C)池田貴洋
タワーレコード(vol.325(2010年9月25日発行号)掲載)
前作『Here I Stand』は結婚して父親になった喜びに満ち溢れていたのに、先行カット“Papers”では離婚届にサイン……と、またまたコンフェッションしてくれたアッシャーの新作。独身に返り咲いて吹っ切れた(のかは知らないが)彼の気迫は、ウィル・アイ・アム主導で新たな表情を見せる中毒度マックスの“OMG”からも容易に伝わるだろう。ポロウ・ダ・ドンらの続投組やジム・ジョンシンのような初顔合わせも交えた万全な体制のもと、さらに磨きのかかった男の色香を振り撒く。トレンドセッター的なアップとセンシュアルなミディアムを軸にした全体の統一感は、久々に参戦したジャム&ルイスの安定した仕事ぶりによるものでもありそうだ。何より、一瞬で一級とわからせる歌声の存在感に改めて惚れ直した。流石!
bounce (C)佐藤ともえ
タワーレコード(vol.320(2010年4月25日発行号)掲載)