2009年、フロー・ライダーの「ライト・ラウンド」にフィーチャリングされて一躍注目を集めたケシャのデビュー・アルバム。ドクター・ルークの全面プロデュースでヒットした「ティック・トック」、「ブラー・ブラー・ブラー」、「ユア・ラブ・イズ・マイ・ドラッグ」などを収録し、アルバムも全米1位を記録。エレクトロ・ポップとヒップホップをミックスした彼女のサウンドは、盛り上がりつつあったEDMムーヴメントとも相まって、クラブ・アンセムとしても絶大な支持を受けた。2010年作品。 (C)RS
JMD(2016/01/29)
2010年代最初の全米No.1となったデビュー・ヒット“Tik Tok”で一躍スターに……というか、フロウ・ライダーの“Right Round”に客演してNo.1は経験済み……というか、Drルークが絡んだピットブルやブリトニー曲にも……というか、パリス・ヒルトン様の“Nothing In This World”で歌ってた2006年からルーク博士が目を付けてたと思えば……というか、とにかく彼の肝煎りで登場したこの処女作は、博士がケイティ・ペリーと開陳した80年代のロマンティックな恥部をさらにエレクトさせたエレポップ集で、M.I.A.風のフロウ(とサンティゴールドなジャケ!)とエモトロニカとピーチズのスカム感とドリームのエコーを無邪気にスクラップし、ゼロ年代のヒップをあっさり大衆(ポップ)化した凄い作品。最高すぎる!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)