J-POPになる前のスガ シカオ-FUNKでもなく、ROCKでもない"剥き出しのスガ シカオ"が余すところなく表現された、キャリア史上、最もスキャンダラスな衝撃の問題作。ブックレットには、村上春樹によるライナーノートを掲載。
発売・販売元 提供資料(2016/01/15)
前作オリジナル・アルバム『FUNKASTiC』から6年、"裸の表現者"スガシカオが全身全霊を傾け、音楽と向き合い、可能性を探求し続けたその答えがここに。待望の通算10枚目のフル・アルバムがリリース!『ソニー損保』CMソング「アストライド」、「ふるえる手」他、収録。 (C)RS
JMD(2015/10/16)
メジャー復帰後初となる6年ぶりの新作では、小林武史が共同プロデュースを受け持つという意外な展開が待っていた。そんな今作を本人は〈剥き出しのスガシカオ〉だと語っているが、いつも以上に攻撃性を重視した楽曲を多く用意していたのがまず驚きだったし、彼の挑発に嬉々として応えるかのように超挑戦的な小林のアレンジにも唸らされる。グニョグニョなサイケ感を醸し出す“青春のホルマリン漬け”などファンク系は粘着質が著しく高くてトリップ感もかなりのもの。でも最大の聴きどころはスガの巧妙すぎるストーリーテリングかも。胸が痛くなるような前進宣言が歌われた“ふるえる手”など、次々に繰り出されるソリッドなフレーズがこちらの気分をメッタ切りにしていく。こりゃヤバい。
bounce (C)桑原吏朗
タワーレコード(vol.387(2016年1月25日発行号)掲載)