ダイアナ・クラールの2012年作品。プロデューサーに夫エルヴィス・コステロのプロデュースでも有名なカントリー界の巨匠Tボーン・バーネットを迎えた、1920~30年代のアメリカン・スタンダード集。全米アルバム・チャート6位。 (C)RS
JMD(2015/10/15)
ダイアナ・クラールが1920~30年代の名曲を歌う。といっても、このアートワークにT・ボーン・バーネットのプロデュースとくれば、本作がノスタルジーを煽るだけの代物じゃないことは明白だ。マーク・リーボーのいかがわしいギターを軸とした、路地裏臭が充満するプロダクションのなかで、いつにも増して妖しげに振る舞う彼女。まるでデヴィッド・リンチ映画から飛び出してきたような、幻惑的な色気に圧倒される。
bounce (C)斎藤遠太
タワーレコード(vol.349(2012年10月25日発行号)掲載)
最近では、ポール・マッカートニーのアルバムで自身のトリオでバックを務めていたり、客演は多かったものの、アルバムのリリースは『クワイエット・ナイツ』(2009)以来。西部劇に出てくる娼館の女主人みたいな格好してるジャケ写に驚いたが、20~30年代の流行歌を、T・ボーン・バーネットのプロデュースで歌うのを聴いてなんとなく納得。T・ボーンとジョー・ヘンリーお抱えのドラマー、ジェイ・ベルローズが参加するほか、マーク・リーボウも参加。悪いわけがありませんな。
intoxicate (C)編集部
タワーレコード(vol.100(2012年10月10日発行号)掲載)