"Forever Edition"と題して、デビュー10周年にあたり、フルアルバム、ミニアルバムをリマスター。本作は、自身の中に眠る"ポップ感覚"をさらに拡げ、その名をお茶の間レベルまで浸透させたセカンド・フル・アルバム。いしわたり淳治 (ex.SUPERCAR) がサウンド・プロデュースを手掛けたDisc1と、当時のLive音源を収録したDisc2の2枚組。そのタイトルが全てを象徴する、瑞々しい喜びと輝きに満ちた3Pロックの金字塔的作品 (オリコン初登場2位)。 (C)RS
JMD(2015/11/04)
確かなクォリティーが、オリコン初登場10位という成績にも結び付いた『耳鳴り』から1年3か月──。TVアニメや映画の主題歌などに起用された4枚の先行シングルにもその片鱗を覗かせてはいたが、この2作目でのびのびと解放された人の心を掴むパワーの強さはどうだ。ザックザクのギター・リフが昂揚感を煽る“親知らず”やピアノとクラリネットで素朴に聴かせる“素直”をはじめ、全曲が単独勝負可能なほどの完成度。一瞬で耳を奪われる秀逸なメロディーと遊び心を効果的に採り入れたコーラス・ワークが、根底に流れるヒリヒリとしたオルタナ感をどこまでもポップに精製し、蒼く瑞々しい世界を現出させている。清く正しく美しくなり切れないからこそリアルに響く、二ッポン女子ロックの大本命盤!
bounce (C)土田 真弓
タワーレコード(2007年11月号掲載 (P88))