ノルウェーを中心に活躍するコンポーザー/ドラマー、トーマス・ストレーネンのアコースティック・グループ、"Time Is A Blind Guide"のデビュー・アルバムがECMからリリース。
バンド名"Time Is A Blind Guide"はカナダ人の詩人/作家アン・マイクルズの1996年の小説『儚い光』(原題:Fugitive Pieces)の最初の1行からとったもの。イギリスのサックス奏者と組んでいる別ユニット'Food'の初期からのサポーターでブロードキャスターでもあるFiona Talkingtonがキュレーターを務めるOslo's Victoria Nasjonal Jazzsceneの一環の一つのコンサート・シリーズ、Conexionsに招待され、ノルウェーとイギリスのミュージシャンのコンビネーションで演奏するための作曲を依頼されたのが、このバンド結成のきっかけ。ストレーネン曰く「僕たちは違うミュージシャンの名前を挙げていたのだけど、Fionaが勧めてくれたのがピアニストのKit Downesだった、とってもいい推薦だったんだ。そして僕も何人かに声をかけて、このアンサンブルのために曲を書き、コンサートのためにバンドが正式にできたんだ。すごく事はうまく運び、この時点で僕はすぐにこれは止められないと悟ったんだ。僕たちは音楽をより深く発展させる必要があったし、もっと一緒に演奏する必要があったんだ。でも、まさか自分が新しいバンドを始めるなんて思ってもなかったんだ。当時僕は様々なグループで演奏活動していたし。でも音楽的なポテンシャルはとても高く、これは追及していかないといけないということが明確だった。だから僕は他の活動を少なくし始め、このバンドを第一プライオリティーにおいてこの音をより強くソリッドなものにしていったんだ。」
2年以上コンサートで演奏してきた後、2015年7月にオスロのレインボー・スタジオでストレーネンとサン・チョンの共同プロデュースにより本作の録音が行われた。よりメロディックでエネルギッシュな音楽をというリーダーのヴィジョンが、非正統的は拍子と流体リズムに支えられ裏付けされている。「メロディはだれにでも受け入れやすく一緒に歌うことができて、でも手をたたいたり、足でリズムをとることはちょっとチャレンジング、そんな感じが好きなんだ。ちょっとひねるのあるメロディックな音楽だよ。」
このバンドはいくつものサブ・グループがオーヴァーラップしてるような構成、「ほとんどすべてのドラマーもピアニストもピアノ・トリオで演奏するのを好きだけど、このバンドの中心には、より強化されたようなピアノ・トリオのようなものがあって、ヴァイオリンとチェロとベースから成るストリング・グループがある。-僕は長年ストリングスのための曲をたくさん書いてきたんだ。さらに、僕を含む3人のドラム・アンサンブルもあるよ。会場によってバンドが大きくなったり小さくなったりするけど、このバンドはいつでも完全アコースティックにしたい、そしてエレクトロクスは排除したいんだ。でも時には、パーカッショニストはFoodでのサンプラーのような役割も担っているけど。でも僕が彼らをプログラミングはしないよ。(笑)でも曲と曲の間には特定な役割があり、彼らがソリッドなグルーヴを演奏してくれるからとても僕は自由にその上で叩いたり、あんまり叩かなかったりすることができるんだ。」
発売・販売元 提供資料(2015/09/10)