あのトム・ヨーク(レディオヘッド)やクリス・マーティン(コールドプレイ)を虜にし、前作の『ア・ディファレント・シップ』はレディオヘッドのプロデューサーで有名なナイジェル・ゴドリッチが自らプロデューサーに名乗り出、制作されたことで一躍話題となったアメリカ・インディー・ポップバンドのヒア・ウィ・ゴー・マジック。そんな彼らが3年振り4作目となるアルバム『ビー・スモール』をリリースする!もちろんプロデューサーだけでなく彼らのサウンドはボン・イヴェールやリアル・エステートのフォークさを彷彿させ、それにキラキラしたシンセのサウンドが乗っかり一度聞いたら虜になってしまう魅力的なポップサウンドはまるでヴァンパイア・ウィークエンド。ライブパフォーマンスにも定評があり、2010年のグラストンベリーにて行われた彼らの演奏をトム・ヨークとナイジェル・ゴドリッチが絶賛したという。だが今作はなんと完全セルフ・プロデュース、セルフ・レコーディング!タイトル『ビー・スモール』の名のもとに、前作よりもパキッとコンパクトに、そして音は分厚く、楽器のレイヤーは何層も深く、マテリアルは多いにも関わらずタイトに仕上がった作品である。聴き始めるとどんどん新しい音が聴こえ、全く飽きが来ない上に踊れる。ヒア・ウィ・ゴー・マジックらしい新作!
発売・販売元 提供資料(2015/09/10)
トム・ヨークやクリス・マーティンをも虜にするNYの3人組が放った新作は、ナイジェル・ゴドリッチの手掛けた前作から一転、セルフ・プロデュースによって作られた。クラウトロックっぽいリフレインと繊細な電子音のレイヤーは、ディープかつ複雑でありながら、心地良いサラッと感も装備。ドナルド・フェイゲンがインディー・シーンに接近したら、きっとこんな感じ!? コレ、決して誇張しているわけじゃないよ。
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.385(2015年11月25日発行号)掲載)