2006年の活動開始から9年、2015年で幕を閉じることとなったMODESELEKTOR主宰レーベル"50WEAPONS"。その最後を飾るのはレーベルの秘蔵っ子とも言えるプロデューサー・BENJAMIN DAMAGE! DOC DANEEKAとのタッグで発表された『THEY!LIVE』(2011)から、ソロとしてのファースト・アルバム『HELIOSPHERE』を経て約2年ぶりのリリースとなる本作『OBSIDIAN』は、自身が今まで好んで聴いてきた音楽の断片を繋ぎ合わせ再構築したという、パーソナルな内容。どこか90年代のWARPテクノを彷彿とさせるメロディーと相反する直線的なリズムトラックの組み合わせがおもしろいM-2、きらきらと拡散するシンセの破片に心奪われるブレイクビーツ・テクノM-6など、心象風景を描いたようなノスタルジーを強く漂わせながらも現代的なアレンジで古さを全く感じさせない仕上がりで、50WEAPONSのラストを飾るにふさわしい完成度の高い作品となりました!
発売・販売元 提供資料(2015/09/02)
Clash (Magazine) - "Made to give arenas a complex about whether they're big enough to handle the sensory Benjamin Damage techno experience, OBSIDIAN offers bullet train beats, then restores buckled limbs by dipping into a surround sound stratosphere..."
Rovi
ジャケを墓碑で統一した品番40~50のシングル11枚をもって活動を終了する50ウェポンズ。オリジナル・アルバムとしては最後になりそうなのが、このベンジャミン・ダメージによる2年ぶりのソロ作だ。引き続き90年代っぽい感触で迫ってくる重厚なテクノ空間は、臆面なく往時のエイフェックス・ツインを連想させるもの。ベーチャン系やアシッドの応酬も有終の美を意識した類のものではなく、無慈悲にフロアに刺さる好トラックだらけ!
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.384(2015年10月25日発行号)掲載)