2015年1月23日にドイツのStuttgart's Theaterhausで行われたEberhard Weberの生誕75周年記念コンサートからのライヴ録音作品。
Weber作曲作品のビッグ・バンド・アレンジと古くからの盟友、パット・メセニー、ヤン・ガルバレクなども加わったエバーハルト・ウェバーへのオマージュ・ライヴ。
ヤン・ガルバレクは長い間ウェバーと活動してきたが、本作では特徴的にパワフルで独創的なソプラノ・サックスでのインプロヴィゼーションがウェバーのベースをループにしたものの上に載せたM-1で炸裂。
ウェバーはヤン・ガルバレクのグループで1982年から2007年までベースを担当、ノルウェーのサックス奏者とドイツのベーシスト(テープでの参加だが)の相性の良さはこの曲でも健在。
何よりも本作の中心となっているのはタイトル・トラックの1970年代のECM作品で度々共演してきたPat Methenyがウェバーのインプロヴィゼーションを基に作曲した30分を超える大曲。Helge Sundeが指揮をとるSWR Big Band, Gary Burton,Scott Colley, Danny Gottliebなどもフィーチャーしている。メセニー曰く、「2007年にウェバーが脳梗塞で倒れてから、彼は演奏できなくなってしまったんだ。でも僕は彼の音のアイデンティティというのは彼の作品の中でとても大きな要素でどんな形でもいいから感謝の意を伝えたいと思ったんだ。そこで頭に浮かんだのは、サンプリングという手法を使ってみてもいいかもと。エバーハルトのインプロヴァイズしているビデオ素材を探して、再構成し、切ったり混ぜたり、さらにはオーケストラの要素も加えて一緒にパフォーマンスをして全く新しいコンポジションにしてみようと思ったんだ。我々の演奏の後ろに僕の選んだエバーハルトの映像をプロジェクションに映しながらね。僕にとっては作曲の新たな方法を見つけられたし、"ヴィジュアル・サンプリング"とでもいえばいいのかな。」
発売・販売元 提供資料(2015/07/30)
ウェバー自身の演奏はなし。(ジャケットには写っている)
バートン、メセニー、ガルバレクらのキラ星スターから、オレゴンのポール・マッキャンドレス、エレメンツのダニー・ゴットリーブまで参加。
マーク・イーガン(エレメンツ)が好きなら絶対買い!