巨匠セルの薫陶を受けた若きフライシャーの鮮烈なベートーヴェン。
1959年から1961年にかけて3年がかりで収録されたフライシャーとセルのベートーヴェン全曲とモーツァルトのピアノ協奏曲をCD3枚に集成。
初期ステレオ期を代表する名盤の一つだが、同じレーベル内でグールドとゼルキンの全集と競合したため、日本での全集としてのCD化は今回が初めてとなる。シュナーベルに師事し、モントゥーら巨匠指揮者に高く評価されたフライシャーは、すでに三十台でセル/クリーヴランド管との共演によって、モーツァルトからブラームスにいたる独墺レパートリーの協奏曲を続々と録音していることからも、その才能に大きな期待が寄せられていたことが判る。
セルの躍動感あふれる緻密を極めた超一級のサポートを得て、作品の本質を無理なく描き出す若きフライシャーの鮮烈なピアニズムは、録音から半世紀を経た今も新鮮さを失わないままである。

マルチケース表:アメリカ・コロンビア盤初出LP(全集)のジャケット・デザイン使用
解説:ジェッド・ディストラー「思慮深きヴィルトゥオーゾの多彩な顔」、小杉圭子
ソニー・ミュージック

発売・販売元 提供資料 （2015/07/24）

タワー・レコード"Sony Classical"スペシャル・セレクション第9期。1959年から1961年にかけて3年がかりで収録されたレオン・フライシャー(ピアノ)とジョージ・セル(指揮)のベートーヴェン全曲とモーツァルトのピアノ協奏曲をCD3枚に集成。巨匠セルの薫陶を受けた若きフライシャーの鮮烈なベートーヴェン!初期ステレオ期を代表する名盤の一つが初のCD化。共演はクリーヴランド管弦楽団。 (C)RS

JMD （2015/07/30）