トム・ヨークも惚れ込みアトムス・フォー・ピースの欧州ツアーの前座も務めた凄腕バンド!デーモン・アルバーン、ジャイルス・ピーターソン、セオ・パリッシュ、クァンティックをも魅了するヒプノティック・ニャティティ・サウンド!
ケニアと英国の混成バンド、オウニー・シゴマ・バンドの3枚目となる待望のアルバム『Nyanza』が完成。デビュー・アルバム『Owiny Sigoma Band』はケニアで、セカンド・アルバム『Power Punch』はロンドンにて制作、3作目となる本作『Nyanza』は、ケニアのメンバーのホームタウンにしてルオ・ミュージックの発祥地、西ケニアのニャンザ州に集い制作。
バンド・メンバーは、ケニア人2名と英国人3名を核とするユニークな混成バンド。アフリカ伝統の8弦楽器ニャティティの使い手ジョセフ・ニャムングと、ルオのパーカッショニストのチャールズ・オウォコ、そしてロンドンからはゴリラズのキーボード奏者を務めると共に<Honest Jon's>からエルモア・ジャッド名義のリリースでも知られる才人にして、オウニー・シゴマ・バンドの中心的存在であるジェシー・ハケット(vox/キーボード)、そしてトム・スキナー(ドラムス)と、ルイス・ハケット(ベース)も実質的にはエルモア・ジャッドのメンバーで、トムはハーバートやムラトゥ・アスタトゥケ のバックなどでも多彩に活躍している。
本作『Nyanza』は、「Luo Land」への旅の物語として、「(Nairobi) Too Hot」(M-1)は雑多な街からの脱出と丘へと向かう情景が描かれ、ヒプノティックなニャティティ・サウンドが特徴的な「Owour Won Gembe」(M-3)、熱狂的な「Changaa Attack」(M-10)と続き、バンドの旅路を描写していく。12時間にも及ぶニャティティのセッションから産み出された「Nyanza Night」(M-7)は、村で初めてライヴをした時の様子を描いたもの。
ダブやテクノの他、無数の音楽の影響を受けながら前進していくバンドの音は、とにかく自然で、そこに伝統的なルオ・サウンドが絶妙にマッチしている。 『Nyanza』はとてもユニークな作品で、非の打ちどころがない程に様々なサウンドが溶け合い、アンビエンスと録音環境のエネルギーが反映されている。柔らかいルオの歌声、伝統的なニャティティの音楽と抑えの効いたエレクトロニック・グルーヴが、中毒性と意外性を兼ね備えたサウンドクラッシュを実現。
発売・販売元 提供資料(2015/09/14)
謎と驚異に満ちたアフリカ音楽の良き理解者として知られるデーモン・アルバーンを通じ、ジェシー・ハケットがケニアの草の根ミュージシャンと組んだセッションバンドが、よっぽどの手応えを感じたのか3枚目のアルバムを発表。ルオ族の伝統楽器ニャティティを用いた人力トランス儀礼音楽を軸に、ロンドン勢がダブやテクノの最前線を持ち込んで繰り広げる強烈な異種交配セッションにはますます磨きがかかり、生音パーカッションと電子ビートを絶妙に溶け合わせた呪術的なリズムに乗せ、催眠効果たっぷりのニャティティの音色、濃密な生気を感じる歌声、虫や鳥の鳴き声、水音など五感に響く大自然の音色使いが交錯する音風景の数々! 現代的な音響感覚と太古のグルーヴを見事に結び付けた大名盤となっております!
bounce (C)佐藤大作
タワーレコード(vol.382(2015年8月25日発行号)掲載)