その名の通り、最終楽章とタイトルが付けられたアルバム『コーダ(最終楽章)』は、レッド・ツェッペリンのスタジオ音源を集めた最後のアルバムであり、1970年から78年の間にレコーディングされた未発表の8曲を収めて1982年に発売され、全米6位を記録し、プラチナに認定された。
この、リマスター&コンパニオン・オーディオの締めくくりにふさわしく、『コーダ(最終楽章)』のコンパニオン・オーディオには、まさにおびただしい量のツェッペリンの未発表音源が詰め込まれている。それは1968年から1974年にレコーディングされた15曲で、『コーダ(最終楽章)』は、2枚分のコンパニオン・ディスクが追加された唯一の作品となった。
もっとも古い曲が、ひょっとすると、もっとも面白い楽曲という事も出来るかもしれない。たとえば、熱いブルース・ジャムのナンバー「シュガー・ママ」は、1968年に、バンドのデビュー・アルバムを制作していた際に、オリンピック・スタジオで録音されたものである。
この楽曲は、完成していたが今日まで、オフィシャル作品として発売される事は無かった。「ベイビー・カム・オン・ホーム」もその時のセッションのものである。また、アップテンポなインスト・ナンバー「トリスタンの剣」は、アルバム『レッド・ツェッペリンIII』の制作の際にレコーディングされたものである。
1972年にロバート・プラントとジミー・ペイジは、ボンベイ・オーケストラとの演奏をするため、インドへ旅をしたと言われていた。
ついに、その時の音源が、初めて、オフィシャル作品として収められる事になった。それは、ダイナミックに展開する「フレンズ」、や「フォー・ハンズ」(レッド・ツェッペリンIVにはフォー・スティックスが収録されている)、その上のハイライトの幾つかは、1970年に録音された「レヴィー・ブレイクス」(IV収録)のアーリー・ヴァージョンで「イフ・イット・キープス・オン・レイニング」と題されたナンバーや「ワントン・ソング」のラフ・ミックス、後に『フィジカル・グラフィティ』のデラックスにも別ヴァージョンが収録された「イン・ザ・ライト」のヘッドリィ・グランジで制作された、ミックス違いのヴァージョン。そして、「プア・トム」のインストゥルメンタル・ミックスなどである。
発売・販売元 提供資料(2015/06/05)