ヒース兄弟の次男ジミーは作曲に長け、「For Minors Only」、「CTA」、「Gemini」など素晴らしいコンポジションをたくさん残しており、それらはアート・ブレイキー、キャノンボール・アダレイなど数多くのミュージシャンに取り上げられ、ジャズ・スタンダードとして永遠の生命を保っています。
もちろんジミーの自作自演でそれらの名曲を聴くことも可能で、1960年代にRiversideへ録音された諸作がおなじみですが、この75年録音作品も、スタンダード・ナンバー「Body And Soul」を除く5曲がジミーの書いた名曲。ワン・ホーン・クァルテットによる演奏なので、曲の魅力と共に、サックス奏者としてのジミーの実力を存分に楽しむことができます。
2曲で披露するソプラノ・サックスは、60年代の録音では聴くことのできないもので、ラッキー・トンプソン同様、ソプラノにしかない独特の味わいを醸し出すプレイはさすがです。
ジミーをバックアップするトリオのメンバーは、バリー・ハリス~サム・ジョーンズ~ビリー・ヒギンズ。これ以上はないという素晴らしい顔ぶれで、こんなトリオをバックに吹くジミーはとても幸せだったに違いありません。
発売・販売元 提供資料(2023/06/21)
As was true of most Xanadu dates, the accent is on bebop during this Jimmy Heath LP. Doubling on tenor and soprano, Heath is heard on five of his better originals, including "For Minor's Only," "CTA" and the title cut, plus "Body and Soul." The great tenorman was clearly inspired by the stellar rhythm section (pianist Barry Harris, bassist Sam Jones and drummer Billy Higgins), resulting in one of his best blowing sessions. ~ Scott Yanow|
Rovi