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在庫あり| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2015年07月15日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Signum Classics |
| 構成数 | 6 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | SIGCD362 |
| SKU | 635212036228 |
構成数 : 6枚
合計収録時間 : 04:41:00
【曲目】
マーラー:交響曲第7番ホ短調《夜の歌》
交響曲第8番変ホ長調《千人の交響曲》*
交響曲第9番ニ長調
【演奏】
ロリン・マゼール(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
フィルハーモニア・ヴォイセズ*
BBC交響合唱団*
フィルハーモニア合唱団*
イートン・カレッジ・チャペル少年合唱団*
サリー・マシューズ(ソプラノ)*
アイリッシュ・タイナン(ソプラノ)*
サラ・タイナン(メゾ・ソプラノ)*
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)*
アン=マリーオーウェンス(アルト)*
シュテファン・フィンケ(テノール)*
マーク・ストーン(バリトン)*
スティーヴン・ガッド(バリトン)
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「天下の」ウィーンフィルとの全集を完成させながら、20年後にフィルハーモニア管と再録したマゼール。殊に此の後期3大交響曲(第7~第9)分けても第7番と第9番は歴史に残る名演奏です。先ずは第7番。ウィーンフィル盤と比べても其の楽曲解釈とオーケストラドライブが一層盤石で良い意味での「マゼールらしさ」が発揮されています。特筆すべきはテンポの自在な(それでいて計算され尽くした)動きです。第7番でスローテムポと言えば誰しもクレンペラーの歴史的名盤を思い浮かべるでしょうが、クレンペラーは遅いインテムポで一貫していますので、第一楽章の出だしで其の異様な遅さに驚いても楽曲が進む内にその遅さに慣れてしまいます。
処がマゼールは違います。若い頃からマゼールが「決めた」名盤には「ここぞ」という箇所で見栄を切る様にテムポを落して弦のポルタメントをかけるのですが、此の晩年のマーラー全集殊に第7番には其れが明瞭なのです。私は第8番に関しては演奏の優劣を語る程鑑賞しない曲ですので、論評は省きます。
さて、第9番。此れ程演奏・録音が難しいマーラーの交響曲は無いでしょう。
ブルーノ・ワルターの38年ウィーンライヴは最早歴史的史料以上の価値を私は認めません。勿論真っ先に聴くべき「第9番」である事には変りはありませんが。
只、「第9番」は失敗すると只喧しい音の洪水になってしまいます。其の点、マーラーの名演を残しているインバル・都響のワン・ポイント盤もコバケンの日フィル盤も、そして自身が満足していたというワルターのステレオ盤ですら、私には「煩く」感じて第一楽章を半分も鑑賞する事が出来ません。
其の点ステレオ録音で解釈は勿論、オーケストラ・ドライブの両面で(私にとって)鑑賞に耐える第9番は、レヴァイン盤、カラヤンのスタジオ録音盤、ジュリーニ・シカゴ盤でした。其れに新たに加わったのが、此のマゼール・フィルハーモニア管再録盤です。
マーラーの旋律美とオケの迫力の両立(此のバランスを取るのに「失敗」したのがインバル、小林研一郎、カラヤンのライヴ盤、其れに言う迄も無くバーンスタインの新旧の「駄盤」群です。えっ?バルビローリ?彼のマーラー解釈は実に半端です。嘘だと思われるなら、此のマゼール盤を聴いて比べて見て下さい。其の位の後期3交響曲の名演奏が此のセットです。