ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ケニー・バレル、ジェラルド・ウィルソン…錚々たるジャズ・ジャイアンツ達に加え、チャカ・カーン、ローリン・ヒル、スヌープ・ドッグのバック・バンドを務め、ジャンルの垣根を越えてその才能を開花させてきたLAジャズ最重要プレイヤーのひとりカマシ・ワシントン(sax)が、フライング・ロータス制作総指揮のもと3枚組170分超えの特濃リーダー作を遂にリリース!!
ベースにはサンダーキャットとマイルズ・モスリー、ドラムにロナルド・ブルーナーとトニー・オースティン、鍵盤にはブランドン・コールマンとキャメロン・グレーヴスをはじめとするネクスト・ステップの面々に加え、32名のオーケストラと20名のコーラスが参加した総勢60名以上のLAサウス・セントラルの気鋭ジャズメンたちとともに制作された本作。スピリチュアルとバップとアフロが共存するジャズ新世紀の幕開けとも言えるティーザー曲「Re Run Home」を筆頭に、従来のジャズの概念を無視したイマジネーション溢れる卓越した個々のプレイヤビリティが破格のスケールで波打つ様はセロニアス・モンク・インスティトュート・オブ・ジャズのバーバラ・シーリーが「他に類を見ない」と墨をつくほど。フライング・ロータス諸作、そしてロバート・グラスパーやサンダーキャットとともにケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』への参加が話題となる中、本作品をもってこのカマシ・ワシントンの名前が一気に広がるであろう、まさにエピックな超大作がここに誕生した。
発売・販売元 提供資料(2015/03/26)
西海岸シーン出身にしてスピリチュアルで個性豊かなその音楽性に早耳リスナーからは秘かに注目されていた管豪カマシ・ワシントン(sax)。西海岸在住の先人ハーヴィー・メイソン(ds)に気に入られ、近作にも起用され来日も果たしていた。満を持してのリリースは、フライング・ロータス監修による3枚組170分超えの超大作。総勢60名以上のサポートを得て制作されたまさしくエピックな問題作は、売り手の危惧をものともせず大反響好セールスを記録。スピリチュアル、アフロ、ハードバップ、モードジャズが濃密にゴッタ煮された旨味は極めて濃厚ながら、その満足度は聴き込むほどに納得の逸品。
intoxicate (C)稲田利之
タワーレコード(vol.116(2015年6月10日発行号)掲載)
サンダーキャットやロバート・グラスパーと並んでケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』へ参加したことも話題となったLAシーンの最重要プレイヤーが、ブレインフィーダーと契約して噂の大作をいよいよ世に問う。3枚組170分超えという物理的なヴォリュームもさることながら、スピリチュアルなサックスを囲む総員のスケールとイマジネーションの密度が文字通りのとんでもない一大叙事詩だ。必聴。
bounce (C)香椎恵
タワーレコード(vol.379(2015年5月25日発行号)掲載)