イギリスが誇る不動の4人組フランツ・フェルディナンドと、アメリカが生んだ兄弟カルト・ポップ・バンド、スパークスがタッグを組んだ"FFS(エフエフエス=フランツ・フェルディナンド・スパークス)"によるコラボ・アルバム。2007年の2組の出会いから約8年を経て本格始動!先行シングル「Piss Off」をはじめ、フランツらしさ溢れるキャッチーかつダンサブルなポップ・チューンが満載。 (C)RS
JMD(2015/04/03)
ご存知フランツ・フェルディナンドとスパークス、かねてより交流のあった英米の実力派2組が結託し、コラボ盤をリリースした。"So Desu Ne"や"Collaborations Don't Work"といった曲名には思わずズッコケたが、シアトリカルでクスッと笑えて、尖りつつも娯楽性に溢れた踊れるポップ・ロックの旨みがぎっしり。ジョン・コングルトンのプロデュース・ワークも流石としか言いようがない。
bounce (C)上野功平
タワーレコード(vol.380(2015年6月25日発行号)掲載)
ベルセバと並び、もはや新鋭という期間を通り越し、グラスゴーを代表するバンドとなったFranz FerdinandがアメリカのSparksとコラボし「FFS」としての処女作を発表した。10年前位のことだが、フランツの1stを聴いたときの直感"直球で脳裏を刺激するというよりは、緩い変化球でじわじわと副作用がやってくる絶妙な感じ"を改めて思い出す。しかも、それそこがSparksの持つ、変化球サウンドと一致していることを本作を聴いて今更ながら痛感。グラスゴー系アーティストが隣接する国々からではなく、アメリカからの音楽的影響が強いことも再認識。コラボ作品の理想系。
intoxicate (C)大石昌稔
タワーレコード(vol.116(2015年6月10日発行号)掲載)