金澤寿和監修<Light Mellow Searches>第2弾!スティーリー・ダン~ドナルド・フェイゲン・マナーのAOR 作品としてはエヂ・モッタ『AOR』と並ぶ近年の最高傑作! (C)RS
JMD(2015/04/29)
金澤寿和氏監修<Light Mellow Searches>第2弾!スティーリー・ダン~ドナルド・フェイゲン・マナーのAOR作品としてはエヂ・モッタ『AOR』と並ぶ近年の最高傑作!
「世界中にスティーリー・ダン・フォロワー数々あれど、その本命が、このモンキー・ハウスだ。実態はカナダのトロントを拠点にする鍵盤奏者/シンガー:ドン・ブライトハウプトのワンマン・プロジェクト。ドンはカナダの映画・TV 業界では名の通った作編曲家で、映画/音楽ライターとしても活躍している。07 年に上梓した研究書『Aja』は、日本でも『スティーリー・ダン Aja 作曲術と作詞法』(DU BOOKS)として紹介され、ウルサ型の音楽ファンに注目された。この『HEADQUATERS』は、モンキー・ハウス3枚目のオリジナル・アルバム(他に編集盤あり)。本家スティーリー・ダンのサポート・メンバーであるマイケル・レオンハート(tr)とドリュー・ジング(g)をゲストに迎え、全編ナマのバンド・サウンドでその熱愛ぶりをクールに表現する。その立ち位置は、まさに"カナダの冨田恵一"。今回のリリースは、ドンへの注目度上昇の契機となるに違いない」―金澤寿和
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2015/04/13)
スティーリー・ダンのディープな研究本を上梓し、AOR好きから一目置かれるカナダ出身のドン・ブライトハウプト。彼のソロ・プロジェクトによるこの3作目も、マイケル・レオンハートやドリュー・ジングなどスティーリー・ダン組の演奏家を招き、細部に渡って精巧な音楽作りを実践していて、アーベインな70s~80sポップスへの深い造詣と愛情に裏打ちされた内容に。高級感溢れるブルーアイド・ソウルの逸品だ。
bounce (C)桑原吏朗
タワーレコード(vol.378(2015年4月25日発行号)掲載)
収録されている15のアイテムは同じ遺伝子を持っているが、それぞれに独特な個性と確かな存在感があって、同じような(=同じように聴こえる)楽曲は一つもない。みんな違って、みんないい。
個人的には、ポップな作風に移行する分水嶺となっている「DECEMBER GIRLS」(曲の入りで、なぜか大江千里の「BOY MEETS GIRL」=クリス・クリスチャンの「Don’t Give Up On Us」を想わせる)を気に入っている。琥珀色の夕暮れ時が似合うナンバーだ。
本作のジャケットについて、遠目にはバルタン星人の襲来のように見えるが、近くで見ると王冠型のアンテナを被った電波塔らしき建造物が、まるで”本丸”をカムフラージュする分身のように群立している。そんな電波塔本部から発信される楽曲のすべてが都会的で洗練されていて、スマートで瑞々しくて最高に心地よい。
次作の『レフト』以降は3年周期で新作をリリースしており、毎回”前作を凌ぐ”といったレビューを目にするが、確かに熟度や深みは増しているなど進化を遂げているものの、研ぎ澄まされ過ぎて”つけ入る隙”がない分、敷居が高くなっているように感じる。その意味でも本作がこれまでのベスト・レコードだと思っているのだが…。果たして、まもなくやっていくる”ハウル”の出来栄えはどうだろうか?